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ごみ捨て場で残飯を漁るホームレスのため、心温まるメッセージを貼り出したレストラン
ノースダコタ州ファーゴ在住のレイチェル・ニスラーの行きつけのレストラン、「リトル・シーザー」はアメリカのピザ専門ファストフードチェーン店です。
しかし前回、リトル・シーザーに食事に出かけたレイチェルはレストランの窓に見慣れない張り紙があることに気づきました。
どうやらごみ捨て場の残飯を探る誰かに宛てて書かれたもののようです。興味をひかれ、全文を読んだレイチェルはそのメッセージに感動し、ネットに投稿することにしました。
Very impressed with @littlecaesars in North Fargo pic.twitter.com/RXjnE2PpsZ
— Rachel Nistler (@RachelNistler) 27 août 2017
当レストランのゴミ捨て場で食べ物を探す方へ:
あなたは尊厳のある人間であり、ゴミ取集箱から食べ物を得る必要はないのです。
営業中に是非いらしてください。ピザ2切れとコップ1杯の水を無料で提供いたします。
理由については一切質問はいたしません。
このレストランがホームレスに救いの手を差し伸べるのは今回が初めてではありません。2015年に「リトル・シーザー」の店舗としてその地にオープンして以来、このレストランは行き所のないホームレスの救済活動に取り組んできました。レストランによると訪れる食事客のうち15%以上の常連客がホームレス救済施設にピザを寄付するため注文カウンターに設置された募金箱にお釣りの小銭を入れてくれるそうです。
また、購入されなかった5ユーロ以下の(4,2ユーロ平均価格)ピザは冷凍保存され、ホームレス保護施設に寄付されます。
オーナーであるステーブンズグループの率先のもと、従業員一丸となってこの長期的な支援活動に取り組んでいます。
「空腹を抱えたまま、街角で小銭を恵んでもらえるよう頼みながら1日を過ごすのであれば、どうか恥ずかしがらずに私たちの店に来て欲しいのです。」と従業員のミシェル・ルシエは語ります。
「躊躇せず、毎日でもここにピザを食べに来てください」
メッセージが店頭に貼り出されて数ヶ月経ちました。オーナーの一人マイク・ステーブンズによると、この張り紙による人道措置の告知は決してレストランを宣伝するための手段としてではなく、救いの手を必要とする人の尊厳の尊重に多少なりとも貢献できればとの考えからだそうです。
こちらからレストランの取り組みについて視聴できます(英語音声のみ):
多くの人々の共感を呼ぶレストランの心温まる計らい。売れ残りなどの食品廃棄量が世界でもトップクラスの日本でもこうした試みがより広まると良いですね。
レイチェルの投稿が新たな顧客を呼び込み、レストランの今後より多くの人々の支援継続につながりますように。
一人一人の認識が大きな一歩をもたらすきっかけとなります。是非友人にもシェアしましょう。
