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東日本大震災以降、陸上自衛隊の「赤飯」が廃止された。その隠された理由に怒りがこみ上げてくる。
災害支援を目的に被災地に派遣された自衛隊員の食事風景は、あまり見かけたことがないという人のほうが多いはず。でも、それはいったいどうしてなのでしょうか?
その理由を広島在住のTwitterユーザーのあっきー(@wB1HqwmdlNOHH3x)さんがTwitter上に投稿し、話題を呼んでいます。それではまず、あっきーさんのツイートをご覧ください。
自衛隊員の食事姿を見ない。
以前の災害時、赤飯缶を現場で食べてたら…「赤飯とは何事だ、お祝いか?」
と怒られて以来、災害時には食事は隠れて食べる様になったのです
・赤飯は栄養価が高いからですそれでも隊員は「我々が働く時、そこには不幸がある。だから決して驕ってはならぬ。」と… pic.twitter.com/J0QsE06tyE
— あっきー (@wB1HqwmdlNOHH3x) 2018年9月11日
なんと災害支援の際、自衛隊員が食事をしている姿を見ない理由は、災害時に食事中の隊員たちが赤飯の缶詰を食べていたところ「不謹慎だ」との指摘を受け、それからというもの隠れて食べるようになったからだというのです。
赤飯はもち米100%で豆や塩を含んでいるため栄養価が高く、腹持ちが良いと隊員たちに評判のメニューです。しかし、缶詰に入った冷たい赤飯を食べているだけで、自衛隊員たちは批判の声に晒されます。
元陸自です。
私も災害派遣の時トラックの幌の中で食ってました。
先輩に何でですか?と聞いたら被災者は食えない人も居るからそれに対する配慮だよって言われました。— ジュリアーニ3世 艦これ初秋イベ甲甲甲甲甲 (@Messiah3rd) 2018年9月14日
そんな赤飯の缶詰が、2011年の東日本大震災を機に完全に廃止されたのをご存知ですか?その理由がなんと不謹慎論に対する配慮だというから驚きです。
たしかに赤飯というと日本人なら「祝い事の席で食べるめでたいもの」というイメージを持っている人が多いはずです。しかし、栄養価が高いという理由から隊員に配給されていた赤飯を廃止する必要が本当にあったのでしょうか。
昨年、コンビニに立ち寄った救急隊員が理不尽なクレームをつけられたことが話題となりました。例年を遥かに超える暑さに見舞われた日本列島。そんな中「熱中症対策に救急隊員がコンビニに立ち寄って飲み物を買うことがある」という事実に「救急車が停まっているとビックリする」や「仕事をしていないようにみえる」などとクレームをつける人が現れたのです。そういった声があることを予見した名古屋市消防局がTwitterに投稿した、こちらの声明は当時テレビで取り上げられるなど大きな反響を呼びました。
猛暑の影響で救急出動が急増し、通常より救急隊を増やして対応していますが、1日の出動が22件となった隊もあります。
そのため出動が連続し消防署に戻れない時は、救急車でコンビニ等に立ち寄り飲料水等を購入する場合があります。
その際も、出動態勢は維持していますので、ご理解をお願いします。— 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) 2018年7月26日
自衛隊員も救急隊員も、様々な訓練を受けた人命救助のエキスパートですが、それ以前に彼らは人間です。だからお腹が空いたらご飯を食べるのは当たり前。にも関わらず「救急隊員だから、自衛隊員だから」とクレームをつける人への批判の声がネットで上がっています。
ちなみにアメリカでは、軍服を着た軍人をカフェなどで見かけると、ほかの客がその人のお勘定を済ませていってくれることがあります。それは災害など非常時に国民を守ってくれる軍隊への尊敬の念の表れだそうです。
決して驕らず、懸命に人命救助に励んでくれる自衛隊員の食事に関する問題。みなさんは、この件についてどう思いますか?
