先生が提案した馬鹿げたゲームをやることになった生徒たち。しかし次の日、みんなが後悔した。

 ある時、一人の女性教師が自分の担当のクラスでゲームをすることを決めました。教師はまず生徒たちに対し、家に帰ったら自分が嫌いな人の数だけりんごを用意し、ビニール袋に詰めて次の日学校に持ってくるように伝えます。

Back to School 2012 - U.S. Army Garrison Humphreys, South Korea - 27 August 2012

 次の日の朝、投稿してきた生徒たちは皆りんごを詰めたビニール袋を手に登校しました。ある生徒は袋の中にりんごが2個、またある生徒は3個、中には5個もりんごを袋に入れた生徒もいました。それを見た教師は生徒たちに対して、その袋を一週間どこに行くにも持ち歩くように言います。

 はじめのうちは、生徒たちはリンゴの袋を持ち歩き、どこに行ってもそれは何だと聞かれるのを楽しんでいました。しかし週も半ばを過ぎると、りんごは傷んで臭いを放つようになり、子供たちも重い袋をどこに行くにも持ち歩く生生活に疲れを感じ始めます。

 ようやく一週間が終わりに近づき、生徒たちは全員この奇妙なゲームが終わりつつあることに喜びを感じていました。

 ゲームの最終日、教師は生徒たちにこう尋ねました。

「さあ、ゲームは楽しかったかしら?一週間ずっとりんごを持ち歩く生活は面白かった?」

 しかし、生徒たちは声をそろえて全然楽しくなかったと訴えます。りんごは重く、そして臭いを放っています。生徒たちはこのゲームを一刻でも早く終わらせたいということしか考えていませんでした。

 そこで、教師はようやくこのゲームの趣旨を説明し始めました。

「このりんごは、言ってみれば私たちが心の中に抱えている、誰かを嫌う気持ちを表しているのよ。この気持ちは私たちの心に重くのしかかってくるし、臭いがするから、少しずつ私たちの人生をみじめなものに変えていってしまう。あなたたちがこのりんごを持ち続けたのはたった一週間だったけど、誰かを嫌いだと思う気持ちはもしかしたら一生続くかもしれない。それってどんなことなのか、想像してみてほしいの」

Wouldn't it be good to be on your side

 誰かを嫌う気持ちを心から取り除き、他人を認め、許すことのできる大きな心を持つことこそが、幸せな人生を送る秘訣なのでしょう。食べ物を社会実験的ゲームに使うことに対して賛否は別れるところですが、袋の中のりんごは生身の人間の心の状態を如実に表しています。

Foggy morning

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