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パワハラ上司に倍返し!バースデイケーキを捨てた上司に従業員が団結して対抗

人の本当の性格が現れるのは、酔っ払っているとき、もしくは、その人が権力者の立場にいるときと言われます。酔うと人は社会的な抑制がなくなり、自分の衝動に従って行動します。権力を持つと、その人は自分の行動の結果を恐れる必要がなくなり、権力で周りをコントロールできるという錯覚を持ってしまうのです。

最近、海外SNSのRedditで、ある会社の従業員が上司のパワハラに対し、団結し、かつ正当な方法で対抗したエピソードが投稿され、多くの人が、気持ちのよい復讐にスッキリした!とコメントしています。どんなエピソードだったのでしょう。

投稿者は、障がい者ホームの入居者に代行サービスを提供するドライバー。ドライバーとホーム入居者の介護者は、同じ休憩室を使っていました。従業員は併せて25人ほどでした。

ある日、送迎ドライバーのチームリーダーのトムが60歳の誕生日を迎え、ケーキを持ってきました。パティシエに特別に注文した大きなバースデーケーキでした。ドライバー全員が一切れずつ食べた後も、巨大なケーキは半分以上残っていました。そこでトムは、ホームの介護者たちに「遠慮なく食べてください」と声をかけました。

そこにカレンが現れました。カレンはホームの管理人で、トムに対抗意識を燃やしていました。バースデーケーキがあると聞いたカレンは、トムの誕生日をみんなが祝うことが気に入らず激怒。このケーキには健康に害があると宣言したのです。理由は、生クリームの輸送中の冷蔵管理が適切だったかを確認できないという理不尽なもの。そして、カレンはそのケーキをあっさり捨ててしまいました。

何万円もする美味しいケーキがゴミ箱に捨てられたのを見て、いつもは穏やかで優しいトムが珍しく声を荒げました。しかし、カレンはホームの健康管理の責任者だったため、誰も彼女の判断を覆すことはできませんでした。

カレンは自分の権限をさらに誇示したいと考え、これからは休憩室に持ち込む食品はまず彼女が検査しなければならないと宣言しました。ドライバーは皆、トムが好きで、カレンに腹を立てていました。そこで、彼らは団結して、しかも正当に戦うことにしたのです。

翌日、朝一番にドライバーたちは彼女のオフィスに行き、昼食の検査を要求しました。そして、サンドイッチのマヨネーズやチーズは安全か、持ち込んでいいのかという質問を彼女にぶつけました。

これが1週間続きました。危険な食品に関する質問は、日に日に馬鹿げたものになっていきました。金曜日には、昼食を「検査」するだけで2時間以上もかかりました。午後、彼女はサンドイッチなら概ねOKだから、これ以上自分を悩ませないでくれと言いました。

翌週、ドライバーたちはわざわざサンドイッチ以外のものを食べるようになりました。そして、やはり彼女のオフィスの前にはランチをチェックしてもらうための行列ができ、その食べ物が危険かどうか、控え室に持ち込んでいいのかというくだらない質問が続いていました。

カレンは少しずつ、しかし確実に神経をすり減らしていきました。彼女はイライラを募らせていましたが、トムに謝ろうとはしませんでした

そして2週目の終わり、トムが彼女のオフィスにプラスチックの容器を持って行きました。容器のフタを開けると、なかには、ニンニク、クリーム、酢漬けの野菜、ニシンなどが入っていました。トムはこれを「魚のスープ」と呼んでいましたが、その場にいた人によると「死んで太陽の下に長く置かれた何か」で、見た目もおぞましく、匂いはさらにひどいものでした。

吐き気に襲われたカレンは、オフィスからその化け物を運び出すように命じました。それでもトムは冷静に、冷蔵管理に不備があったかもしれないので、自分のスープを点検してほしいと彼女に頼みました。ドライバーたちは大笑いし、中には窒息しそうになった人もいました。

カレンは敗北を認めざるをえませんでした。彼女はすべての食品検査を終了することを宣言し、翌週、トムは新しいバースデーケーキを持ってきました。

ルールを破ることなく、パワハラ上司に立ち向かった従業員たち、お見事です。カレンは威圧的な態度で嫌がらせをしたことを後悔していることでしょう。どれほど権力があっても、謙虚で思いやりがなければ、決して部下からの尊敬を集めることはできないのですね。

 

プレビュー画像: ©Facebook/BAKED