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無観客のオリンピックであることに気がついた まるで未来を予見していたかのような奇跡に「嘘だ!」 と叫んだ
先日ついに開幕した2020年東京オリンピック。
開催については賛否両論ありましたが、いざ開幕してみると、紆余曲折ありつつも、なんとかここまで漕ぎつけたと感慨深く眺めている人や、選手たちの活躍に心動かされ、連日テレビで見ているなんて人もいるのではないでしょうか?
間違いない!
#オリンピック
#開会式
#ロトの紋章 pic.twitter.com/gMY0F7TBeM— サンワメタルス株式会社 (@Sanwametals) July 23, 2021
そんな東京オリンピックの開会式で、ちょっとしたことがTwitter上で大きな話題になりました。
座席の色のお陰で、パッと見た感じでは、有観客に見える件。 pic.twitter.com/h5MN2SN7QM
— 炸裂隆樹™ (@sakuretsutakaki) July 23, 2021
#東京2020
座席の色すごいよな
観客居てるみたいやもん pic.twitter.com/c0vXP1Reql— ぢばん♨️🍵🐌素材配布中 (@Netamaho) July 23, 2021
人がいるように見えるけど座席の色で、実際はほとんど人いないんだね。#東京2020 #Tokyo2020 #NHK pic.twitter.com/CoZN6fm8Rk
— an_shida (@an_shida) July 23, 2021
多くの人が開会式を見ていて感じたこと。
そう、コロナの影響で完全に無観客のはずの観客席が、人で埋まっているように見えると話題なのです。
新国立、座席の色のおかげで全然無観客に見えない。これ考えた人、マジで今1番輝いてる。
— イチ (@t_bisco) July 23, 2021
新国立競技場の座席があのような色の配置になったのは、今の事態を予期していたかのよう。#東京五輪2020
— 闇の紳士 (@yaminoshinshi) July 23, 2021
座席の色のお影で無観客っぽさが薄まってるの凄いし、何よりこれがコロナ前のアイディアなのがすげえよ
— 限界OL (@tks_tkb14) July 23, 2021
一体どうして…?
その理由は簡単で、今回のオリンピックのために建設された国立競技場の座席の色がまだらになっていたためです。5色のシートがランダムに配されたスタンドは、人が少なくても、まるでそこに多くの人がいるかのような華やかさがありますよね?
しかし不思議です。
このスタジアムが建設されていた当初は、オリンピックが無観客になることなど予想できなかったはず。
それにも関わらず、なぜこのようなデザインにしていたのでしょうか?まるで未来を予測していたかのようです。
これには実は深い理由があったのです。
元々、競技によって空席が目立たないようにという配慮で、座席の色がまだらになっているんだよね
まさか無観客になるとは思ってなかっただろうけど
コロナ禍以前の記事貼っとくねhttps://t.co/xLyBL8wpDz— とうこ (@kisaragi_0207) July 23, 2021
デザインを担当した著名な建築家の隈研吾氏は、スタジアムを建設する際にこんなことを考えていたそう。
「オリンピックのときは当然満員になると思っていましたけれど、その後は人の入らないイベントもあるだろうし、そういう時でも寂しくないデザインがいいなと思っていました。(中略)これから少子高齢化になるので、イベントもどんどん小さなものになる可能性がある。そういう時代を意識し、ああいう色の配置を考えたんです」
国立競技場の座席の配色。観客の不在を感じさせなかった。「デザインとは」の解答としてパーフェクト。隈研吾氏が一つ一つ色指定したとのこと。お見事。 #Tokyo2020 pic.twitter.com/u43xojlUob
— かしあや (@kasi_aya) July 23, 2021
結果としてそのデザインが大正解であったことは、開会式を見た人であれば分かるはず。
ちなみにこのアイデアは、世界のスタジアムではすでに採用されているところもあり、これからはもっと世界スタンダードとして定着していくかもしれません。
国立競技場を作ったのは隈研吾だけど実はこのアイデアは既にいくつかのスタジアムでは使われているアイデアなんですよね。
— 愛猫はポチ (@poti1974) July 23, 2021
海外では既にいくつもありますよ
これはシンガポール・ナショナルスタジアム pic.twitter.com/JVPGijxP9g— 🏂 (@tamizo_snow) July 23, 2021
いかがでしたか?
ベテランの建築家の優れた審美眼が、無観客で少し寂しい開会式を救うことになるなんて…スポーツの祭典は、同時に、芸術の力が試される場でもあるのかもしれません。
プレビュー画像: / © Twitter/Sanwametals
