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大規模森林火災に苦しむオーストラリアの上空に突如現れた日本の輸送機。その理由にもう涙が止まらない

10億。一体何の数かわかりますか?実はこの数字、オーストラリアで猛威を振るう森林火災によって命を奪われた動物たちの数。森林火災は昨年の9月から続いており、数多くの動物たちと24名の人々の命を奪うなど、未曾有の被害を拡大させ続けています。

そんな中、1月15日、日本・自衛隊の隊員と輸送機がオーストラリアに到着しました。そう、大規模火災の救助活動をするためです。

この活動のために編成された「オーストラリア国際緊急援助空輸隊」のC-130H輸送機2機と隊員たちは、オーストラリア・リッチモンド空軍基地を拠点に、消火活動にあたるオーストラリア軍兵士などの輸送を行なう予定です。

日本とオーストラリアは地理的に近く、関係は良好。困ってる時は、いつでも手を貸してあげたいものですが、しかし今回日本がオーストラリアの救助に参加したのには、それ以上の理由があるのです。

オーストラリアに到着した航空自衛隊の太田将史1等空佐は、インタビューでこう口にしたのです。
「忘れていない恩がある」恩…一体何のことを言っているのでしょうか。

それは2011年3月11日、日本が前代未聞の災害に直面した時、真っ先に救助の手を差し伸べてくれた国のひとつがオーストラリアだったのです。

被害を把握したオーストラリア政府は、空軍の輸送機に救援隊を乗せて日本に派遣。輸送機は救援隊の輸送を完了した後もなお日本にとどまって、被災地で救助活動にあたる陸上自衛隊の隊員や救援物資の輸送を継続し続けたのです。

それだけではありません。3月22日には、東京電力福島第一原子力発電所事故の対策支援のため、中東で任務にあたっていた輸送機をわざわざ呼び戻し、原子炉の冷却を行なう高圧放水システムを輸送しています。オーストラリア空軍は輸送機を4機保有していましたが、その時点で運用できる輸送機のすべてを日本の救援のために派遣して日本を全面的にサポートしてくれたのです。

太田将史1等空佐の言う「忘れていない恩」…このことだったのですね!

自衛隊の到着は現地オーストラリアでは「真の友達が来てくれた」と大変好意的に受け止められているようです。今もなお、被害に苦しむオーストラリアのために、私たちもできるアクションを起こしていきたいですね。オーストラリア赤十字社のオフィシャルサイトからは、避難所にいる何千人もの人々のために募金をすることができます。