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えらい

台湾のデジタル大臣に「世の中では良いと言われているけど実はそうじゃないもの」を聞いてみた 返ってきた答えに1000回くらい「いいね!」したくなった

オードリー・タン(唐鳳)。

今となっては、日本中の誰もが知る名前ですよね。

2016年10月に蔡英文政権において行政院に入閣し、その35歳(当時)という若さと、きわめて特殊な経歴が台湾国内外で大きな話題になった台湾のデジタル大臣です。

コロナ禍での台湾の感染防止対策の手腕は日本でも大きな話題を呼び、実現こそしませんでしたが、東京オリンピックの開会式にも派遣される予定でした。

そんなオードリー・タンですが、歩んできた道のりは決して平坦なものではありませんでした。

そもそもオードリーの最終学歴は中学校中退。学校生活にうまく馴染めなかったのです。しかしプログラミングの腕前はずば抜けており、15歳の時点で既にIT企業を起業しています。さらに米アップル社の顧問を歴任するなど、一部ではIQ180とも囁かれる天才なのです。

また性別適合手術を受けたトランスジェンダーでもあり、オードリー自身は自らを女性として見てほしいと語っています。

オードリーのものの考え方がかなり前進していることは、彼女の経歴を見ても明らか。そんなオードリー、ふとした瞬間に、私たちをハッとさせてくれるような名言を連発していることご存知でしたか?

今回はそんなオードリーの8つの「大切にしたいものの考え方」をご紹介します。

 

間違いを認めることの大切さ

「私たちは間違いをすぐに認めます。『すみませんでした』とすぐに謝ります。人々はこういう姿勢を感じ取るわけです。当局は市民を信じてくれていると。それに対して市民からも当局を信じるという反応が出てくるのだと思います」

コロナ禍で人々を導く上で、オードリーが大切にしている考え方。それは、間違いをすぐに認めるということ。そうすることによって、人々が政府を信じる気持ちが生まれてくるのだ、という言葉には、重みと真実味があります。

なんて素晴らしい考え方なのでしょう。コロナ禍の台湾の政策がうまくいったのにも頷けます。

 

いじめられた経験

いわゆる「普通の子」ではなかったオードリーは、学校でイジメを受けた経験があります。

しかしイジメを受けた時、社会生活をあきらめるわけでも、いじめっ子に復讐するでもなく、オードリーが手に取ったのはだったのです。ありとあらゆる哲学書を読み漁り、いじめっ子がイジメをする原因はその自信のなさであると結論を見つけ出し、転校したというエピソードがあります。

自分に起きた悲しい出来事から、何かを悟るなんて、誰しもにできることではないでしょう。

 

誰も置き去りにしない社会

「誰も置き去りにしない社会」とは、オードリーが掲げる絶対にブレないスローガンです。

デジタル技術を駆使すれば、必要な情報が共有され、より良い社会が実現されるはず。コロナ禍における台湾政府のマスクマップアプリなどは、それを端的に示す好例と言えるのではないでしょうか。

 

なりたい職業

「20年後、子どもたちがなりたい職業ナンバーワンになるのはなんでしょう?」と聞かれたオードリーは、「/(スラッシュ)」と答えました。

つまり、いくつかの複数の肩書きを持ち、専門技を組み合わせて生きていくスタイルがこれからのスタンダードになっていくだろうという予想をしたのです。

とても先見的であると同時に、その答え方もウィットに富んでおり、強い知性が感じれますよね。

 

IQは180以上

IQは180以上と目されるオードリー。しかしそのことを指摘された際、冷静にこんなことを答えています。

「大人になってからのIQについて議論することには意味がない」

「携帯電話を試験に持ち込めば誰でもIQテストで160程度は取れる。大人も子供もデジタル機器を使えば有意義な仕事ができる」…

つまりこれからの時代は、地の頭の力ももちろんですが、それ以上にデバイスや機器を駆使し、キュレートしていく能力の方が試されていくだろうと予見したのです。

謙遜すると同時に、予見的な含みを持たせるなんて…やはりただものではありません!

 

意外とオタク?

デジタル大臣と言うと、冷静で、コンピューターのような頭脳を持つ人物を想像するかもしれません。

けれどオードリーはめちゃくちゃお茶目でチャーミング!

あいさつの最後はスター・トレックのバルカン星人のあいさつで締めちゃうような、ちょっとしたオタク心を持っているのが可愛いですね!

 

完璧じゃない

『全てのものにはヒビがある
そしてそこから必ず光が入る』

これはオードリーの好きな歌からの引用だそうです。

私たちは誰しも完璧でない。しかしそれがゆえに、そのヒビから光が入る…つまり次の可能性が見える、それがひょっとするとオードリーの人生哲学なのかもしれません。

芸術的な感性すらも備えているのですね…オードリー。

 

これぞ正論

「世の中で良いとされているが実はそうでもないものは?」と問われたオードリーは、ズバリ「睡眠時間を削って働くこと」と即答しています。

「子供たちは寝る時間を削ってでも宿題をやれと教わります。しかし寝不足になってしまっては、宿題の内容も記憶に残らず、全く意味がない。私なら残業する代わりに睡眠を取ります。9〜10時間は寝ます」

デジタルやプログラミングと言うと、昼夜を問わず働き続けるイメージがあるかもしれません。しかしオードリーが重視しているのは何よりも睡眠。しっかりと寝て、集中力を上げることの方が何倍もいいと断言しているのです。

しばしば長時間労働が問題になる日本の社会において、この考え方はとても重要なのではないでしょうか?

 

いかがでしたか?

デジタル大臣と言うと、「天才的なプラグラミングの手腕がある人」のようなイメージがあるかもしれません。確かにそれは間違いではないでしょう。しかしオードリーを見れば、その手腕以上に、優れた哲学、信念、ものの考え方があることは明らかです。

明日からみなさんも、オードリーのものの考え方を少し自分の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?そこから、光が差し込むかもしれません。

プレビュー画像:  / © Twitter/ enuzou