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【神対応】警察に緊急電話をしてきた4歳の男の子はおもちゃを見せたいと話した 緊急じゃないと電話を切ったのちの警察の対応に人々から称賛の声

交通事故や窃盗被害、また不審者などを目撃した時など、事件や事故の場合に通報するのが110番。すぐに警察官に現場に来てもらいたいときなどに利用する緊急電話です。しかし、実際のところ緊急性を要しない「運転免許証の更新について」「自転車の防犯登録方法」など警察に感する相談事の電話も多いようです。

今回紹介するは、ニュージーランドの警察にかかってきた1本の緊急電話。事件や事故にかかわるものではなかったのですが、そのエピソードに世界中から注目が集まっています。

ニュージーランドで警察に電話を掛けてきたのは、4歳の小さな男の子でした。電話に出たオペレーターの女性に対し、たどたどしい様子で話しかる男の子に、女性は優しく対応します。

Facebook/NZPolice

「警察のお姉さん?ちょっと話してもいい?見せたいおもちゃがあって…僕のところに来ておもちゃを見て!」

え、おもちゃ?そんな男の子のびっくりするような電話にも、至って冷静な女性は「どこに住んでるの?」と優しく聞き返します。すると、聞き取れない男の子に替わって父親と思われる男性が電話に出て、事情を説明。どうやら男の子は、母親が寝込んでいため父親が他の子供の面倒を見ていた隙に警察に電話をしてしまったとのこと。

緊急性はなし、と判断し電話を切った女性オペレーター。

しかし、このあと彼女は粋な行動に出たのです。

「4歳の男の子がおもちゃを警察に見せたい、とのこと。誰か手の空いている人はいませんか?」と通信指令を発信。

Facebook/NZPolice

すると、すぐに1人の警察官が「私が向かいます」と返信。こうして男の子は訪ねて来た警察官の男性に、おもちゃを見せることができたそうです。また、その際に警察官は男の子にパトカーを見せたり青いライトを点灯させて見せたりして男の子を喜ばせたそうです。

Facebook/NZPolice

もちろん、警察官は男の子と両親に、緊急電話は本当の緊急時に連絡を入れるものであることをしっかり伝えたそうです。

ニュージーランド警察は、この一連のエピソードをFacebookで紹介。

「おもちゃを見せるために111番通報を子供がすることは推奨できませんが、あんまりにも微笑ましい話だったのでシェアせずにはいられませんでした。南部地区警察のカート巡査はこの子どもの家を訪問し、たくさんのおもちゃを見せてもらいました。また巡査は、子どもや両親と話をし、111番は緊急時のみ使用することを伝えました」

このニュージーランド警察の神対応とも言える粋な対応に、これまでに5万以上のいいね!がつき、多くの人から「ほっこり温かい気持ちになった」「素晴らしい!」と称賛の声が寄せられています。

ともすると子供のイタズラで処理、または「電話しちゃダメ!」という頭ごなしに注意…で終わってしまいそうな電話ですが、男の子の気持ちを慮ったニュージーランド警察の対応は、男の子だけでなく多くの人々を温かい気持ちにしてくれました。

※ちなみに日本では、緊急性を要せず、困りごとで警察に関することで相談をしたい場合には、#9110に電話をすることができます。

プレビュー画像:©︎Facebook/NZPolice