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レスキュー

30匹の野良犬の世話をする心優しいホームレス男性

お金やものを持っていない人でも、与えることはできます。その人の優しい気持ちが他の人、ときには動物を幸せにするのです。ウクライナのホームレス、オレグもそんな一人。彼は住む家こそありませんが、一緒に暮らす30匹の野良犬たちにすべてを分け与えている優しい男性。

犬の世話をするのはお金がかかるもの。30匹もの犬を世話してきたオレグの苦労は並大抵のことではなかったでしょう。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

オレグは最初からこれほどたくさんの犬たちを世話してきたわけではありません。始まりは、定期的に餌を与えていた2匹の野良犬でした。しかし、子犬が生まれたり、他の野良犬を保護したりするなかで群れはどんどん大きくなっていきました。数が増えるにつれ、犬たちに餌を与えることは難しくなっていきましたが、オレグは群れがお腹をすかせないように、たった一人で犬たちの世話をなんとか続けてきたのです。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

そんなオレグに救いの手が差し伸べられます。YouTubeで犬のレスキューチャンネルを運営しているグループがオレグの話を聞きつけ、支援を申し出たのです。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

チームはまず、30匹の犬たちに今後ドッグフードを提供することをオレグに約束しました。それから、犬たちに里親を見つけようと提案。オレグにとっては仲間を手放すことになりますが、この申し出にもオレグは快く同意しました。犬たちの幸せを願っていたからです。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

数日後、レスキューチームは、ドッグフードの入った袋を持って戻ってきました。まず、30匹の犬たちに食事と水を与え、一匹一匹をじっくりと観察しました。何匹かは獣医で治療を受けることになりました。また、残った犬たちが繁殖してオレグがまたいつか同じ問題に直面することがないように、群れの雌犬に不妊手術を施しました。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

その後、数匹が新しい家族を見つけました。その中には、オレグにとても懐いていた子犬のボーリャも含まれていました。いつもオレグの後ろをくっついてくるボーリャをオレグはとても可愛がっていました。しかし、ボーリャが路上で生活する必要がなくなり、暖かい家を手に入れたこと喜び、オレグはポーリャに別れを告げました。

©YouTube/Love Furry Friends – Rescue Channel

こちらで、オレグの30匹の犬たちの保護活動の様子を撮影した動画(英語)をご覧いただけます。

一人で30匹のために頑張ってきたオレグ。お疲れ様でした!

動物レスキューユーチューバー、Love Furry Friendsチームの助けにより、犬たちが飢える心配はもうなくなりました。願わくば、優しいオレグ自身が生きるために戦う必要がなくなる日が来ますように。

 

プレビュー画像: ©YouTube/Love Furry Friends