おもしろ・びっくり
水族館でデート中、気配を感じて振り返ったら…この顔がいた
自宅でゴロゴロくつろいでいるときの自分と、先生や上司と接するときの顔、同じですか? 家族といるとき、友人といるとき、職場で勤務中、目上の人に会うとき…程度の差こそあれ、人は誰しも様々な顔を無意識のうちに使い分けています。
しかし複数の顔を持つのはなにも人間に限った話ではないようです。
裏側の可愛らしい顔で知られるエイ。つぶらな瞳、微笑んでいるかのような口元。そのキュートなお顔で多くの人を魅了しています。
なんという可愛さ、そしてこのポージング。自分が可愛いということを知っているかのようです。
しかし、実はこの可愛いお顔、本当のエイの顔ではありません。愛らしい瞳に見えるもの、それは鼻の穴!本当の目は表側にあるのです。鼻の穴…知ってしまうと可愛さ半減ですが、表の顔と裏の顔のギャップが激しいのはこちらのキュートなエイさんだけではありません。
ある魚のヤバすぎる「裏の顔」が話題を集めています。一体どんなお顔なんでしょうか…?
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おっと、確かにこの顔は…夜道だけでなく白昼でも道端で出会いたくないお顔です。自宅のベルが鳴って覗き穴にこの顔があったら失禁してしまうかもしれません。
そんなギョッとさせる裏の顔の持ち主はノコギリエイ。

ものすごい不機嫌フェイス。圧をかけられてる気分になります…
このノコギリエイの強面な裏の顔はサイエンスライターとして活躍するトム・チャイバースがTwitterに投稿した画像です。
Sawfish look like they don’t buy your bullshit excuses pic.twitter.com/9pf50B6GzE
— Tom Chivers (@TomChivers) 2019年6月26日
「ちょっとアンタ、私の言うこと聞きなさいよ!」とでも言っているかのような威圧顔。まるで背後の水面が威嚇オーラのように見えてくるほどです。


ダイビング中にこんな顔が上から覗き込んできたら、トラウマになりそう。

ウルトラマンの悪役にいそうなお顔のノコギリエイさんですが、表のお顔は割と普通。むしろ地味顔です。

ノコギリエイの名の由来となった特徴的なノコギリのような吻は、獲物を探知するだけでなく、獲物を捕食する際やサメなどの天敵から身を守るための「武器」の役割を果たしています。頭蓋骨から伸びた軟骨で形成されたノコギリ状の吻は水平方向に振り回すだけで、自分より小さな魚を真っぷたつに切ることができるほど鋭利で危険。穏やかな性質ですが、餌を見つけると攻撃的な側面を見せることもあります。
おとなしく積極的に人に危害を加えることはありませんが、大型のノコギリエイだと最大7メートルにも達し、ノコギリ状の吻の長さは1m以上。うっかり接触しようものなら大変危険です。海で遭遇しても絶対に近づいてはいけません。

ここ数年、急速に個体数を減らしており絶滅危惧種に指定されています。
強面ヤバイ系な裏の顔に、危険なノコギリを持つノコギリエイ。表裏両方の顔を拝みたいという人は、伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス、エプソン品川アクアスタジアム、登別マリンパークニクスでノコギリエイに会うことができます。
プレビュー画像: ©️twitter.com/Tom Chivers

