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【冴えないお父さん】代表・野原ひろし しかしそのスペックを自分と比べてた時 足がガクガク震えた

野原ひろしと言えば、漫画「クレヨンしんちゃん」に登場するお父さん。日本でその名前を知らない人がいないのではないかと言うくらい有名なキャラクターですが、世間一般からのイメージは共通して、冴えないお父さんと言うものでしょう。

容貌も、勤め人としての実力も、ごくごく平凡。何一つ自慢できるものなど持っておらず、会社では上司に逆えず、家では妻みさえの尻に敷かれ…とことんウダツの上がらない人物として描かれているようなフシがあります。

しかしあるツイートをきっかけとして、そのイメージに関する疑問が噴出してきたのです。そのツイートは、「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナンのパロディ風のツイートでした。

「どうしたのコナン君?」

「あの男、冴えないという評判なのに35歳で霞ヶ関の商社で係長、郊外のベッドタウンに二階建て庭付きの自宅を新築してマイカーを持ち、妻と二人の子供がいて休日は必ず家にいる……妙だな」

…そう、現代の感覚では、冴えないお父さん代表・野原ひろし、ものすごい勝ち組なのではないかと言う指摘がなされ始めたのです。

その説を裏付けるかのように、次々と浮上してきたのは、野原ひろしの意外な高スペックぶりでした。

  1. 身長180センチ
  2. 霞ヶ関にある双葉商事という会社で営業2課係長という役職を持っている
  3. 埼玉県の春日部に庭付き戸建てを持っている
  4. しっかりと車も所有している
  5. 妻と2人の子供がいる(犬もいる)
  6. 休日は必ず家にいる
  7. そもそも妻みさえと出会ったのは、チンピラに絡まれているところを救ったのがきっかけ
  8. 夕暮れの浜辺でプロポーズ

出てくる出てくる、勝ち組要素のオンパレード。これだけ好条件の整った35歳など、今や天然記念物でしょう。

挙げ句の果てに、劇中でさらっと言うセリフもハッとさせられるようなものばかり。

「仕事は頼めても、親父は頼めないからな」

「俺の人生はつまらなくなんか無い。 家族がいる幸せをアンタたちにも分けてあげたいくらいだぜ」

「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」

かつてヘビースモーカーだったのに、しんちゃんが生まれてくることをきっかけにスッパリと止めるなど、家族思いな一面もあります。

ヒゲが濃すぎる、足が臭いなどの欠点(?)こそあれど、良きパパであり、家庭人、そして人生の勝ち組であると言う事実を、誰も否定はできないでしょう。

いかがでしたか?もちろんそこは、フィクションのキャラクター。現実以上に設定が盛られている部分はあるでしょう。しかし不思議なことに、30年ほど前はごく平凡に見えていたものが、今や手に入れがたい理想の家庭のように映るのは興味深い事実です。それだけ、日本の隠れた貧困化が進んでしまったということでしょうか?

漫画の中のキャラクターは歳を取りませんが、それだけに、時代の変化を如実に映してしまうことがあるのです。

プレビュー画像: / © Twitter/ hiroshi_n_nohar