「好きなゲームを教えて…」株主総会でまさかの質問をぶつけられた任天堂の重役たち しかしその答えのあまりの意外さは大きな反響を呼ぶ

任天堂と言えば日本を代表するゲーム会社。もともとは京都の花札会社でしたが、時代の移り変わりと共にテレビゲーム業界に参入し、今や日本だけでなく世界を代表するゲーム会社としてその名を馳せていますよね。

コロナ禍で多くの人が家にいることを余儀なくされた状況も追い風となり、近年の業績も絶好調のようです。

そんな任天堂の先日行われた株主総会で、大変興味深い場面が目撃されたと話題になっています。

普通、株主総会と言えば、厳粛なムードで株主から経営陣にあれやこれやリクエスト、時には文句が突きつけられるようなイメージがありますよね。

実際、今回の任天堂の株主総会でも、新たな社外取締役候補者を迎え入れることで、任天堂が今後どう変わっていくか、などと言ったような、かなりシリアスな議題で展開されていたようです。

しかしそれだけではありませんでした。

今回任天堂の株主総会で経営陣に飛んできた質問は、とても意外…いや、ある意味至極当然の質問だったのです。

「好きなゲームは何ですか…?」

そう経営陣に尋ねたのは、株主のひとりでした。

「任天堂の要職に就く方には、ゲーム制作の技術がなかったとしても、せめてゲーム好きであってほしい…」

株主はそんな思いから、経営陣に好きなゲームを尋ねたのです。

ゲーム会社である任天堂だけに、ある意味当然の質問と言えるかもしれませんが、こういったあらたまった場で投げかけられると、経営陣もさぞやびっくりしてしまったのではないでしょうか。

しかしそれに対する経営陣の答えが今、インターネットを騒がせています。

代表取締役の古川俊太郎社長は、「私は中学生のころ『スーパーマリオブラザーズ』(1985)が発売された、まさにど真ん中のファミコン世代です。今でもプライベートでは、自社他社問わずさまざまなゲームを遊んでいます。本件については、各候補者からできる範囲で回答させていただきます」と答えました。

そしてここからが、任天堂らしさが殺列する瞬間です。

 「私もファミコン世代で、ファミコンやスーパーファミコンとともに育ってきました…」

そう語ったのは、取締役上席執行役員の塩田興氏です。

「今もハードウェアを担当していますが、当時からハードウェアをいじるなど、モノの仕組みに興味がありました。それもあり、最近の当社商品ですと『マリオカートライブ ホームサーキット』(2020年)のようなゲームが自分に合っていまして、子どもと一緒に遊んでいます」

次に続いたのは、取締役専務執行役員の高橋伸也氏です。

「すべての自社ソフトの責任者ですので『これが好き』と選ぶのは、立場上難しい」としつつも、「入社して最初に携わったソフトが『ふぁみこんむかし話 遊遊記』でした。あまり著名ではないアドベンチャーゲームですけれど、最初に携わったソフトとして、印象に残っています」

そして次に答えたのは、任天堂が誇る代表取締役フェローの、宮本茂氏です。宮本氏は、マリオやゼルダシリーズの生みの親として知られるレジェンド。

「ゲーム開発という仕事を始めて、影響を受けた最初のソフトは『パックマン』で、デザインとしてすばらしいと思うのは『TETRIS』です」と、自身のキャリアの初期に影響を受けた他社のゲームを挙げた上で、

「今は『Pokémon GO』にはまっていまして、妻と一緒に遊んでいるのですが、『家族みんなでゲームを遊びたい』という夢がこのゲームで実現しまして、ここ2年ほど、妻や近所のお友達と一緒に、『Pokémon GO』を楽しんでいます。ひょっとしたら日本の『Pokémon GO』の平均年齢は60歳ぐらいかもしれませんね(笑)」

 「アドベンチャーゲームが好きで、つい最近もNintendo Switch『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者/うしろに立つ少女』(2021)をクリアしたところです」と答えたのは、取締役上席執行役員の柴田聡氏。

そして最後に古川社長が、「自社タイトルはだいたいプレイしているのですが、最近は『世界のアソビ大全 51』(2020)の花札をよく遊んでいます」と答え、質疑応答を締めくくったのです。

この質疑応答の一部始終はTwitterで公開され、大きな話題を呼び、「任天堂経営者の本気のゲーム愛がよく伝わってくる」と非常にポジティブなリアクションを受けました。

Twitterの反応

(訂正:リーマンショック時代ではなく、赤字の時だったそうです)

いかがでしたか?

長い歴史を持っているにもかかわらず、まるで新しい企業のような躍進が止まらない任天堂。

その理由は、この質疑応答を見れば明らかかもしれません。その秘密は、心からこよなくゲームを愛し、実際に作ってきた人たちが、経営陣として会社の舵取りをしているからなのではないでしょうか。

また、任天堂は粋な神対応をすることでも知られており、そこからも「ユーザーのみなさんにゲームを楽しんでほしい」という純粋な気持ちが伝わってくるかのようです。

消費者がワクワク楽しめるゲームを、メーカー側も楽しみながら作る…ゲームを愛し、ゲーム業界を牽引してきた世界的企業の気概がそこにはあります。 
好きこそ物の上手なれとはよく言いますがまさに好きを仕事にした人たちが集まっているのが任天堂なのでしょうか。ゲームへの愛情、情熱があるからこそ、「愛に勝る経営戦略はなし」と言えるのかもしれません。

プレビュー画像:  / © Twitter/NINTENthusiast

出典

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