ネットで話題
「逃げ」という題名で中学生が綴った新聞投書 そのあまりの鋭さに心を真正面から揺さぶられた
いじめ、パワハラ、過労死など…これらは、現代の日本に巣食う重大な社会問題です。
しかしどうして、こういった悲劇は起こり続けているのでしょうか?それはひょっとすると、日本社会においては、「逃げ」が悪とされているような風潮があるからではないでしょうか。
他人に迷惑がかかるかもしれないから、もしくは、逃げたらもう居場所がなくなるかもしれないから…そんな気持ちから、逃げ出したいくらいつらい状況にいても、多くの人がそんな状況から抜け出すことができません。
そして中には、悲しくも、自ら死を選び取ってしまう人もいます。
しかし、素朴な目から見たら、誰も逃げ出さない、その光景はとても奇異に映るのかもしれません。宮城県の中学生が新聞に投稿した詩が今、大きな話題を呼んでいます。
実際にその詩をお読みください。
「逃げ」
宮城県名取市 森田真由 13才
逃げて怒られるのは
人間ぐらい
ほかの生き物たちは
本能で逃げないと
生きていけないのに
どうして人は
「逃げてはいけない」
なんて答えに
たどりついたのだろう
まだまっさらな目、そして心から湧き出た、純粋な問い。それは私たちの心に、まっすぐに響いてきます。
「逃げてはいけない」なんて暗黙の了解は、誰が決めたものなのでしょう?つらい時は逃げ出しても良いのです。何よりもまず生きていてください。そこから、見えてくる光があるはずです。
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