ちえとくをフォローする

人気の記事

【これぞ人情】アパート入居者200人の家賃を免除にしたニューヨークの大家

2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により世界中が大混乱に陥りました。アメリカでも外出禁止令や規制により、わずか数週間で多くの人が仕事や収入を失いました。

ニューヨーク州ブルックリンに18棟のアパートを所有するマリオ・サレルノ氏は、多くの人が経済的に困窮していることを知り心を痛める一人でした。

しかし彼が他の人と違った点は、人々の窮状に心を痛めただけでなく、行動に移したところ。自分のアパートに入居する200人以上に対し「4月分の家賃を免除する」と宣言したのです。

彼がアパートの入り口に掲示した張り紙には次のようなメッセージが書かれていました。

「COVID-19のパンデミックで私たちみんなが影響を受けています。だから私は2020年4月分の家賃を免除することにしました。どうかご無事で、隣人を助け、手を洗ってください。ありがとう。マリオより」

マリオが所有する約80室の入居者は200人を超え、彼の寛大な申し出によって救われた人も多くいます。それだけでなく、彼はもともと地元の平均家賃よりも500ドル(約5万円)ほど安い家賃を設定しています。「平均が2,000ドルなら、1,500ドルでいいよ」と。

brooklyn

不動産のほかに地元でガソリンスタンドも経営しているマリオは、昔からブルックリンの地元では評判の高い篤志家です。ある住民は彼を「今まで会った最もフレンドリーな一人」と評しています。

マリオは、家賃の支払いを免除した理由をこう説明しています「みんなに健康でいてほしい、それだけだよ。お金よりも人の健康が大事だろう?食べるものに困らないようにしてほしいんだ。家賃の心配をするよりも、今は愛する隣人や家族の心配をしてほしい」

マリオのこの温かい配慮に深く感謝している入居者の一人が、ケイトリン・グッテスキィです。彼女はヘアサロンを経営していますが、ロックダウンで店を閉めなければならなくなりました。多くの人と同じく、収入が突然ゼロになってしまったのです。

でも、マリオのおかげで、彼女はパンデミックの最初の1ヶ月の休息を与えられ、国からの援助が届くまでの期間を生き抜くことができました。その後、彼女は店を再開することができました。

危機的状況で自分のことよりも人のことを考え、行動するマリオ、かっこよすぎます!彼は地元の人々にとってはヒーロー、いえ真の「スーパーマリオ」かもしれませんね。

プレビュー画像: ©Twitter/@beakeem