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子供達は少女が「デブ」だからと階段から突き落とした。しかし5年後、彼女は自分自身の幸運を信じられなかった。

ナタリア・シャムは、オランダ系オーストラリア人の17歳の少女です。今は自分に自身が持てるようになり、ファッションモデルとしての仕事などもこなしていますが、昔はそうではありませんでした。

ナタリアは当時暮らしていたドバイで10歳にして子役デビューを果し、その後11歳でモデルとしてのキャリアをスタートさせました。司会を勤めていた旅行番組が2009年にカンヌで開催された「MIPジュニアフィルムフェスティバル」でも上映されるなど、ナタリアは中東中心にそこそこの知名度をあげるようになっていました。きっと、とても楽しい子供地代を過したのだろうと多くの人は思うかもしれませんが、悲しいことに現実は少し違いました。

当時のナタリア身長175センチ、体重は57キロでした。しかし、ある有名なブランドのための撮影のとき、フォトグラファーに「太り過ぎ」であることを告げられたのです。この話が彼女が通っていたドバイのインターナショナルスクールの他の生徒たちに伝わると、いじめが始まりました。モデルになれないデブと笑い者にされ、ナタリアは学校に通えなくなってしまった時期も経験しています。

やがていじめはエスカレートし、ナタリアはあるとき同級生に階段から突き落とされて足を骨折していまったのです。車椅子での生活は、半年間続きました。そのときの経験を振り返り、ナタリアは言います。「10代の子がなぜ自殺を図るかが私にはわかります。いじめのせいで私は自信を失い、自分が誰だかわからなくなり、モデルの仕事も諦めそうになりました。いい経験とは言えません」

ナタリアがいじめを受けていたのは、同級生からだけではなかったといいます。心ない業界の人にも「デブ」、「目がくっつきすぎている」などと言われたことや、雑誌に写真が採用されないことがあると、その原因をなすり付けられたこともありました。しかしナタリアは屈すること無く、モデルとしてのキャリアも諦めることはありませんでした。そして14歳のとき、「エリート・モデル・ルック」という、世界的に有名なモデルの大会の中東地区決勝に進出したのです。

こうしてチャンスをつかんだ彼女は、ティーンモデルとしての地位を確立しました。現在オーストラリアのフォーエバー21の専属モデルを務める傍ら、ナタリアはいじめ防止・撲滅を訴える活動をしています。

ナタリアは人にはそれぞれ長所があり、それを活かして頑張ることが重要だと訴えます。モデル業に関しては、業界人の言うことを受け入れることだけが成功への道ではなく、なによりも大事なのは、しっかり食べて健康的な生活をすることだと人々に伝えてます。

昨年、ナタリアは子供向けの本「Bully Ben How to deal with bulyling at school (いじめっ子ベン:どうやって学校でのいじめに対応するか)」を出版しています。自分がいじめられた経験を基にしており、「いじめっ子ベンになるか、勇敢なベンになるか」を読む子供達に考えさせる内容になっているそうです。

現在は、医学部に進む準備を進めているナタリア。これからも、さまざまなことに挑戦していきたいと考えているそうです。

まだまだ若く、そして美しいナタリア。これからの彼女の活躍が楽しみです。

華やかな世界の裏で、このような話はつきものですね。