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【暴力より恐ろしい】虐待から保護されたミニブタ。ようやく希望を見つけられた彼に訪れたあまりの末路に背筋が凍らずにいられない。

Poplar Spring Animal Sanctuary

動物虐待は許しがたい行為です。動物保護団体は、動物たちを虐待から救うため、日々奔走しています。しかし彼らの努力もむなしく、犠牲になってしまう命はあとを絶ちません。今回ご紹介するのは、カナダで起きたあまりにも珍妙かつ残酷な出来事です。

カナダの動物保護団体『ソサエティ・フォー・プリベンション・オブ・クルエルティー・アニマル(SPCA:動物への残酷行為防止共同体)』の職員は、ミニブタのモリーの引き取り手が決まって、ホッとしていました。モリーは、2017年夏に虐待を受けていたところをSPCAによって救われ、保護されていました。

(画像の左側がモリー)

そんなモリーは、1月半ばにカナダ・バンクーバー島に住む夫婦に引き取られることになりました。職員たちは、モリーが今までの辛い生活から抜け出し、新たな幸せを見つけられると信じていました。しかしその期待は、世にも残酷な方法で裏切られるのです。

その知らせが飛び込んできたのは、つい先日のこと。職員のレオン・デイヴィスさんはショックで気絶しそうになりました。なんと、モリーを引き取った夫婦が、モリーを殺して食べてしまったと言うのです。

Pork with onion

ことが明るみに出たのは、引き取った夫婦の友人がFacebookで、夫婦がモリーを食べたことを示唆する投稿を見つけたことがきっかけでした。その投稿では、夫婦はミニブタをトレーニングして飼い育てるのは難しいと気づいたため、殺して食用にしたことがほのめかされていました。

SPCAはすぐさま警察に通報しました。そして、残念ながら、モリーが食べられたことが事実であると確認するに至ります。しかし夫婦は、罪に問われることはありませんでした。カナダでは、飼っているペットは殺しても、人道的な方法である限りは罪にはならないのです。

Get Out!

私たちは、施設や支部で保護した全ての動物に愛情を感じています。モリーを育てられないと思ったのであれば、食べるのではなく返せばよかった。SPCAは喜んでモリーを引き受けた」
職員のレオン・デイヴィスさんはそう遺憾のコメントを残しています。
夫婦はSPCAのブラックリストに記載され、もう二度とこの団体から動物を譲り受けることはないと言います。

いかがでしたか?人間の身勝手な都合で命を落とす動物たちはあとを絶ちません。動物を飼うという行為には大きな責任が伴います。人間にとっても動物たちにとっても幸せな未来が訪れることを願ってやみません。