胎児スクリーニングで腫瘍発見、子宮の中で手術が行われる

イライジャはもうすぐ4歳になる男の子です。今の元気な姿を見れば、彼が生きて生まれてくる可能性がほんのわずかだったなんて想像できないかもしれません。

4年前、イライジャの母、エイプリル・レッフィングウェルは初めて妊娠したことに喜びを感じていました。しかしそれから数週間後、その気持ちは不安に変わります。

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20週目にエイプリルは胎児ドック(胎児スクリーニング検査)を受けました。これは、胎児の健康状態や発育状況、先天異常などを確認するための検査です。そのとき、胎児の肺の中に腫瘍が発見されたのです。それは、ものすごい早さで成長していて、すでに胎児の頭ほどのサイズになってしまいました。エイプリルは大きな決断を迫られます。お腹の中の赤ちゃんを救うためには、子宮内で手術を行わなければならないとの説明を受けました。

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手術でのイライジャの生存確率は50%でした。しかし、手術をしなければ生き残る確率はゼロだったのです。エイプリルは手術を選びました。

母体の腹部を通して子宮内の胎児の肺から腫瘍が取り除かれました。また、手術中に横隔膜が分離して肺が潰れてしまうという危機を脱し、小さなイライジャはお母さんの子宮の中に戻されました。

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そして、出産予定日よりも7週間早くイライジャは無事生まれてきました。しかし安堵もつかの間、イライジャにはすぐに集中治療が開始されました。手術後の際に体内外にダメージを受けていたためです。

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人工呼吸器と栄養のためのチューブが取り付けられます。

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父のジェイソンは、片時もイライジャの側を離れませんでした。毎晩小さな息子に本を読み聞かせます。父の声を聞くと安心するのか、イライジャはスヤスヤと眠ったそうです。Youtube

その後、数ヶ月を病院で過ごしたイライジャは、少しずつ成長し、体力をつけていきました。

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やがて口から少しずつ食事がとれるようになります。

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2歳のイライジャです。食事制限はまだありましたが、食べることは大好きでした。

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愛嬌たっぷりに、周りをよく笑わせてくれる元気な男の子です。

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ときには、辛いこともあって、こんな表情になってしまうことも。

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そして昨年は家族で一緒に自宅でクリスマスを迎えることができました。イライジャは今も完治したわけではなく、毎日戦い続けています。しかし、病院に通いのない生活ができる様になるのはもうすぐだと医師からは伝えられているそうです。イライジャがこれからもずっと元気に笑顔を振りまけるように、応援しています。

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生まれてくる赤ちゃんのうち、約2%に先天性異常が見られるといわれ、高齢出産の場合その確率は上昇します。胎児ドック(胎児スクリーニング)とは、赤ちゃんにこうした先天性異常がないかどうかを出生前にチェックするための検査です。日本では、全施設が実施を推奨しているわけではなく、病院によって判断や対応は違うようですが、イライジャの場合のように、異常をいち早く発見して対処できるというメリットがあるのも確かです。

それにしても子宮内から一度取り出された赤ん坊が手術を受けて、子宮に戻されたなんてすごいですね。医療の進歩に感心するばかりです!

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