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女性は不妊治療の薬を服用した。医師が胎内に発見したものが、その後全てを変えることになる。

1997年は、アメリカ・アイオワ州に暮らすマッコイ家にとって特別な年となりました。その年、母親のボビー・マッコイが史上初の快挙を成し遂げ、アメリカ全土に一大センセーションを巻き起こしたのです。

当時、ボビーと夫のケニーの間には当時すでに長女ミカイラがいましたが、夫婦は二人目の子供を望んでいました。

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ボビーが脳下垂体の機能に問題を抱えていることが判明し、排卵障害の原因が特定されると、夫婦は不妊治療を開始します。そしてボビーは排卵誘発剤を服用し始めてすぐ、なんと7つ子を妊娠したのです。

多胎児の妊娠・出産は大きなリスクを伴います。妊娠がわかったとき、医師から子どもたち7人のうち選択して産むことを勧められましたが、両親はそれを拒否しました。このとき7つ子の妊娠はすでにニュースになっており、両親の「子どもの生命を危険にさらす」選択はアメリカ中で激しい議論を巻き起こしました。

切迫流産の恐れがあったため、ボビーは妊娠9週目から、ベッドの上で絶対安静で過ごすことになりました。そして予定日より1ヶ月早い1997年11月19日、7つ子が帝王切開で無事生まれてきました。内、ブランドン、ジョエル、ケルシー、ケニー、ナタリーは健康に生まれ、ネイサンアレクシスは小児麻痺を抱えていました。

医師は彼らが何日も生きられないのではないかと心配しましたが、子供達は力強く生き続けました。

産後も全員生存している世界初の7つ子として、1997年彼らはナショナルマガジン雑誌の表紙を飾り、国際的な話題となりました。7つ子の生活は当初、多くの人の善意に支えられていました。企業や見知らぬ人から、寄付金や家、ワゴン車などを譲り受け、食品やおむつなど数年分、ディズニーランドへの招待券も受け取りました。

子供達が生まれた当初は、ボランティアに60人が名乗りを上げ、毎日8〜9人が子供達の世話を手伝ってくれていたそうです。週に消費するおしめの数が150-170枚という家族にとって、周りからの助けは有り難いことであったに違いありません。 

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それから20年が経った今、7つ子たちはすっかり成長し、それぞれの道を歩み始めています。

「たくさんの思い出、喜びと悲しみに導かれつつ、ここまで辿り着くことができたことは、本当に特別なことです。子供たちが一度にいなくなってしまうのは、劇的な変化になりそうです」

ケニーJr. は、建設業界へ、ジョエルはコンピューター科学を、ネイサンも科学者志望とのこと。ブランドンは家を離れ陸軍に入隊しました。

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ケルシーは、音楽のキャリアを目指しており、アレクシスとナタリーは教師になる勉強をしているそうです。

1997年に誕生した世界初の7つ子は、無事に生きているだけでなく毎日楽しい生活を送っているようですね。素晴らしい家族です!