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おもしろ・びっくり

ラッパーの孫を応援に来た69歳のおばあちゃん。彼女がマイクを取った瞬間、会場がどよめいた。

みなさんは2018年2月にライブデビューを果たしたヒップホップユニット「赤ちゃん婆ちゃん」を知っていますか?69歳のお婆ちゃんラッパー「MCでこ八」(以下“でこ八“)と、彼女の孫でわずか16歳のラッパー「MC玄武」(以下“玄武“)が結成した今ネットで注目を浴びているクルーです。

2019年2月25日にYouTubeへ投稿された最新作「金くれよ」のMVは、わずか1週間足らずで3万ビューを突破、1200件を超える「いいね」が寄せられるなど、話題を呼んでいます。まずこちらから、MVをご覧ください!

69歳のラッパー、でこ八が発するひとつひとつの言葉には不思議な説得力があり、そのハスキーな声からは人生の重みのようなものを感じます。この動画のコメント欄には「ばあちゃんのフロウ唯一無二じゃん」や「ほんまにうまいと思う。リアルにすごい」といったポジティブな意見が多数寄せられています。

そもそも2人がクルーを結成したのは、ヒップホップのライブに出演する玄武をでこ八が観に行ったことがキッカケ。それまで自身が抱いていたヒップホップのイメージとは裏腹に礼儀正しい参加者の様子を見て「これはいいな、楽しそうやな」と思ったそう。

そこで2回目のライブイベントに2人で出場することにしたでこ八と玄武。一見どこにでもいそうなお婆ちゃんがラップをする姿に会場は想像以上に大盛り上がり!湧きに湧いたそうです。その後、でこ八がその日の動画をTwitter上に投稿すると一気に拡散され、そこから「赤ちゃん婆ちゃん」としてブッキングの依頼が入り込むようになったとか。

力強いドスを効かせた声で会場を沸かせるMCでこ八ですが、ラップをはじめる前は20年間ラウンジの経営者として、その後はスーパーの精肉部門のマネージャーとして働いてきたそう。スーパーから「ウチで働かないか?」とオファーが来た時、彼女の肉に関する知識はゼロで、仕事ができずにバイトのおばさんたちに嫌味を言われるなど辛い経験もしたと言います。そんなことにもめげずに仕事を一生懸命覚え、マネージャーとしての頭角を表しはじめた矢先、たこ八を悲劇が襲いました。

なんと彼女は難病に指定されている「シューグレン症候群」と「末梢神経症候群」の診断を受けてしまったのです。「強い痛み止めを飲んでいないと立っているだけでもツラい日もある」とでこ八は語ります。しかし、ヒップホップをはじめてからというもの、不思議と症状が改善しているんだとか。かかりつけの医師もそれを認めているそうで、やはり人は必死に打ち込めるものがひとつでもあれば、元気になれるのかもしれませんね。

これからの活躍が大いに期待でされる孫&お婆ちゃんユニット「赤ちゃん婆ちゃん」。65歳でKFCを起業したカーネル・サンダースが「走るのをやめた人間は、そこから一気に坂を転げ落ちるものだ」と語ったように、でこ八にはこれからもどんどん前へ走り続けていってもらいたいですね!頑張れ、赤ちゃん婆ちゃん!