スポーツ
アジア人初優勝を果たしたゴルフ松山選手 しかしキャディがキャップを脱いでしたことに世界のメディアが騒然となる
現地時間2021年4月11日、アメリカ・ジョージア州に位置するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは大きく沸いていました。
男子ゴルフの海外メジャー大会「マスターズ・トーナメント」で、29歳の日本人選手が初優勝を果たしたのです。
その名も、松山英樹。この大会で優勝するアジア人は松山選手が初めてとなり、まさに歴史的な快挙を成し遂げた瞬間だったと言えるでしょう。
アメリカで最高のゴルフトーナメントであるマスターズで、松山英樹選手が日本人ゴルファーとして初めて優勝しました!おめでとうございます!
Congratulations to Hideki Matsuyama, the first Japanese golfer to win #TheMasters, America’s greatest golf championship!pic.twitter.com/PiOuI0TxBx
— アメリカ大使館 (@usembassytokyo) April 11, 2021
この快挙に対し、日本人の多くが祝福を送ったのはもちろんのこと、あのゴルフの代名詞的な存在であるタイガー・ウッズを以てしても「この優勝はゴルフ界全体に大きな影響をもたらすだろう」と言わしめました。
Making Japan proud Hideki. Congratulations on such a huge accomplishment for you and your country. This historical @TheMasters win will impact the entire golf world.
— Tiger Woods (@TigerWoods) April 11, 2021
しかしそんな大きな快挙の裏で、ひっそりと注目を集めた別の光景があったこと、ご存知ですか?
それは、最終日の18番ホールで、松山選手がウイニングパットを決めた後のことでした。
死闘を共にした松山選手のキャディーが、ピンを戻した後にキャップを脱ぎ、驚きの行為にでたのです。
実際にその光景をご覧ください。
Hideki Matsuyama’s caddie, Shota Hayafuji, removing his hat and bowing his head after returning the pin.
Quite an image. pic.twitter.com/chUVA9XRTF
— Sean Zak (@Sean_Zak) April 11, 2021
何ということでしょう!
キャップを取ったキャディーは、深々とコースに一礼したのです。
勝利を決めた直後だと言うのに、慎み深く、リスペクトの精神あふれるこの光景を、海外のメディアは驚きをもって報じました。
これを見たTwitterの人々からも、賞賛のコメントが次々と寄せられています。
The Japanese are such dignified, respectful people. They respect their elders, their families, their traditions and customs, their opponents, each other and nature itself. I was so happy to see Hideki Matsuyama win the Masters.
— Pam (@deanergal) April 12, 2021
「日本人はとても敬意深く、威厳のある人々だ。マツヤマの優勝を、心から嬉しく思うよ」
Amazing. One of the most respectful things I’ve seen in golf. Pure class. and all topped with how genuine it was (ie – not done for a photo opp)
— J (@jimkuz) April 12, 2021
「すごい。ゴルフ界で見た中で一番リスペクトある光景のひとつだよ」
One of the coolest things I’ve seen recently. Not done for show because he thought he was being filmed , just honest respect 👍
— Jerry Molnar (@JerryMolnar6) April 12, 2021
「撮影されているなんて知らなかっただろうから、純粋に心から出た礼だったんだろうな」
キャディーをつとめた早藤将太さん(27)は、まさか自分がこのような形で脚光を浴びるなど、予想もしなかったでしょう。
インタビューに答えた早藤キャディーは、このような礼は必ずしもいつもやっているわけではなく、今回、自然と出たものだと語っています。早藤キャディーからしたらなんでもない行為だったのでしょう。
マスターズを闘い抜くことが出来て、自然とさまざまなものに対する感謝の気持ちがこのようにこぼれ出てきてしまったのかもしれません。
Following Hideki Matsuyama’s Masters win, his caddie, Shota Hayafuji, bowed to the course after returning the pin on the 18th hole. #themasters pic.twitter.com/gdLsWSC0Ac
— ESPN (@espn) April 11, 2021
松山選手と早藤キャディーは、中学から高校・大学まで同じ学校の先輩・後輩だそうです。そこで共に寮生活をすることから芽生えた強い信頼関係が、今回の優勝に寄与していることは間違いないでしょう。
松山英樹選手がアジア人として初の快挙
「マスターズトーナメント初優勝‼︎」中嶋常幸 氏は涙声で解説
最終ウィニングパットを決めた後
早藤将太キャディがキャップを脱ぎコースに一礼
ゴルフ専門メディア「https://t.co/CH4shNUjOU」のライターが
「凄い光景だ」日本人 ここにあり pic.twitter.com/8LZlj4oHtp
— ビリケン (@Hawaihimelove) April 12, 2021
いかがでしたか?
選手とキャディーの二人三脚で掴んだこの歴史的快挙。しかし勝利を収めても、決しておごらずに、相手やその土地への敬意を忘れずに黙して礼するその様子は、まるで日本の剣道の精神を思わせる美しいもの。だからこそ、海外の人の目には新鮮に映ったのでしょうね。
これからも二人三脚での活躍、期待しています!