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ストーリー

夫はどうにかして家庭での主導権を握ろうとしていた。しかし妻に喋る機会を与えた瞬間、見事に砕け散った。

新しい本で学んだことを実行に移した夫でしたが、見事に失敗します。

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 自己啓発本を読む夫がこの日手にしたのは『家庭の主人になる方法』という本でした。本を読み終えた彼は、リビングでくつろいでいた妻に向かってこう宣言します。

「これからは俺が家の主人で法律だ。女、今晩おまえは夕食にご馳走を料理しろ。食事後の美味しいデザートも忘れるんじゃないぞ。その後は寝室でお前は俺のあらゆる要求に機敏かつ完璧に応えるのだ。俺の気が済んだら、おまえは風呂の用意をして、俺の背中を流す。俺の体を優しく拭き、バスローブを持ってくる。そして、眠りにつく俺の足をマッサージするのだ。

では、聞くぞ。明日の朝、俺の着る服を用意して髪の毛をとかしてくれるのは誰だ?」

 妻は読んでいた新聞から顔を上げ、冷たくこう言い放ちました。

 

「それは葬儀屋の仕事になると思うわ」

 

St Eval's Church, Cornwall