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ジーンとくる話

男性が意識不明、駆けつけた救急救命士の目の前に信じられない光景が…中には感極まり涙する者も。

犬は人の忠実な友。そんな無条件で献身的な愛情を飼い主に捧げる姿が心を打つある犬のエピソードをご紹介します。アルゼンチンに暮らすヘスース・ ホエチェは路上で生活していた1匹の捨て犬を引き取り、大切にしていました。

ある日、ハシゴに上り自宅前の木を剪定していたヘスースは、バランスを失い背中から路上の硬いアスファルトに叩きつけられました。頭を強打した衝撃でヘスースは意識を失ってしまいます。

幸いにも落下事故に気づいた近隣の住民が救急に通報。現場に駆けつけた救急救命士は目の前の光景に胸を締め付けられる思いでした。

ヘスースの忠実な愛犬「トニー」がすっかり取り乱した様子で、彼の胸にすがり付いてすすり鳴いていたのです。救急救命士が近づいてもトニーはヘスースのそばを離れようとしませんでした。ヘスースに救急医療隊員がネックサポートを装着させている間も、トニーはずっと最愛の飼い主に抱きついたまま。

間もなく意識を取り戻したへスース。救急車で搬送される前に、心配するトニーを安心させようと撫でていました。見ず知らずの他人である救急救命士に主人を託し、自分は留守番をするなんて到底受け入れられなかったのでしょう、トニーは何度も繰り返しジャンプしては救急車に乗り込もうとしていました。

幸いヘスースの怪我は軽症で、頭部や脊椎に深刻な損傷を負ってはいませんでした。無事に病院から退院した主人をトニーが大喜びで迎えたのは言うまでもありません。

「トニーとの出会いは街角でした。愛情込めて世話をし、今ではすっかり家族の一員です。僕にとっては息子のようなものかな」とヘスースは愛犬トニーについて語っています。

飼い主と犬がいかに強い絆で結ばれているかが伝わるエピソードです。素晴らしい忠犬、そしてこれほどにトニーに慕われるヘスースもまた素晴らしい飼い主なのでしょう。