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すごい人たち

フォークリフトで押しつぶされ、身体を真っ二つに切断された青年はその後…

注)この記事にはショッキングな画像が含まれているのでご注意ください。

ローレン・シャウアースは、米国モンタナ州でごく普通に暮らす19歳の青年でした。17歳のときに出会った恋人のサビア・ライシュと一緒に暮らし、建設作業員として働いていたのです。

ところが、2019年9月、人生を変える恐ろしい運命が彼を待ち受けていました。橋の改修工事中に数トンのフォークリフトに押しつぶされるという恐ろしい事故が起きたのです。奇跡的に一命は取り留めたものの、ローレンはヘソから下の下半身と右腕を失ってしまいます。

こちらの記事で、ローレンの事故の詳細をお伝えしています。

彼女へのプロポーズ

過酷な事故を経験したにもかかわらず、ローレンは前向きにこの状況を乗り越えようとしました。そのひとつとしてガールフレンドのサビアにプロポーズ。衝撃的な事故そして手術に次ぐ手術、苦難をともに乗り越えた彼女はイエスと答えました。

©gofundme/Loren S. New Life

「あの状況を一緒に乗り越えたことで、私たちの関係の多くの側面が強化されたことは間違いありません。以前は当たり前のように感じていた小さなことにも、今では感謝するようになりました」とサビアは言います。

まったく新しい人生

2人は結婚し、共にまったく新しい人生に踏み出しました。まず、ローレンは、自分の障害とうまく付き合うことを学ぶことが必要でした。

たとえば、彼は「バケット」と呼ばれる体を固定するためのコルセットを1人で着ることができるようになりました。家から出る時、彼はこの下着を着用します。

トイレに行くことはできない

ローレンの身体からは体液を排出するためのチューブがいくつかぶら下がっています。彼の身体には生殖器も臀部もないため、排泄物はすべて人工肛門の袋に集められ、定期的に交換しなければなりません。また、切断された生殖器でのホルモン生産の不足を補うために、テストステロンパッチも必要です。

彼はさまざまな道具を使い、できることは自分でやっていますが、たとえば、シャワーを浴びたり、排泄物の袋の交換など、多くのことでサビアの手助けが必要です。

痛みとの闘い

彼は今も非常に強い痛みと闘っています。そのために、病院で定期的に治療をうけなければなりません。もちろん、これらすべてには多額の費用がかかります。

ユーチューバーに

ローレンは事故の補償金を受け取ったものの、生活に必要な経費を支払うのがやっとでした。そこで、夫妻はYouTubeチャンネルを立ち上げ、事故後の生活についてビデオを投稿するようになりました。

事故から3年経った現在、ローレンとサビアのYouTubeチャンネルの登録者数は50万人を超えています。投稿するのは、2人が日常をどのように過ごしているかを紹介する動画。ときにはフォロアーの質問に率直に答えたりもしていますが、常に笑顔でお互いを思いやる2人が印象的です。

そんな2人の元には多くの寄付金が集まり、最近、サビアとローレンは田舎に土地付きの小さなコテージを購入することができました。

マイホーム

新居では、ローレンのニーズに対応する家づくりに取り組みました。たとえば、ドアはすべてローレンが車いすで通れるよう幅広いものにして、スロープも設置。

現在、夫妻は完成した家で猫数匹とシェパード1匹と一緒に暮らしています。将来は、この寄付金を他の障がい者のために役立てたいと考えているそうです。

ローレンの足や腕が戻ることはありませんが、義足や義手の技術の進歩により、新たな可能性がひらけるのではないか、と2人は希望をもっています。

これだけ過酷な運命にもかかわらず、2人が常に前向きであることに大きな感銘を受けます。

出典:ladbible
プレビュー画像:©Instagram/loren.schauers ©gofundme/Loren S. New Life