おもしろ・びっくり
雷の一撃から生還した15人
私たちが雷に打たれる可能性はごくわずかです。一般的に、落雷被害はほとんどの人にはまず起こりえない極めて稀な災難だと考えられています。しかし、1994年〜2003年の統計(警察白書)によると、日本での落雷による年平均被害者数は20人であることが示すように、雷に打たれる可能性が0というわけではないのです。
落雷被害は雷が体を直撃し体に電流が走る直撃電と、落雷地点から約30メートル内にいる場合、地面に落ちた雷の電流が足から伝わり感電する誘導電によるものに二分されます。一つの雷によって放電される電気の電圧は数千万〜2億ボルト、電流は数万〜数十万アンペアととてつもない電気量ではありますが、意外にも落雷被害に遭いながらも命を取り留めた人は多いのです。もちろん、膨大な電流が一瞬にして体に流れ込むため、雷に打たれても無傷でいられるというわけではなく、神経系がダメージを受け体に麻痺が残ったり、心臓などの臓器や鼓膜に損傷を受けたり、中には視力を失ってしまった生存者もいます。落雷被害のショックから精神的にも肉体的にもトラウマを抱え、記憶障害や睡眠障害などを引き起こしてしまうケースも多々あります。
また、多くの落雷被害者の素肌に共通して見られるものが「リヒテンベルグ図」です。人体を流れた電流が放電した部分の血管が火傷によって、まるで無数に枝分かれした木のような模様を被害者の肌に残すのです。雷の電流がどのようにして体に流れたのかを見て取ることができるリヒテンベルグ図は、まるで自然が残したタトゥーのようでもあります。私たちに雷の恐ろしさを伝えると同時に、自然の脅威が人体に残した不思議なアートのような15画像をご覧ください。
1. 雷の痕跡が痛々しく残る背中
Guy got hit by lightning, $100% confirmed from r/thatHappened
2. まるで熟練のタトゥー職人が入れたかのような模様
3. 首から胸にかけて枝分かれする雷
4. 背中を駆け巡る稲妻模様
5. 昔の落雷生存者
6. 雪の結晶やシダ植物のような模様
7. 痛々しい閃光の爪痕
8. 模様の大きさは大小さま
9. 首筋に入れたタトゥのよう
10. 4番同様にカーブを描く放電模様
11. 腕に刻まれた落雷の痕
12. こちらは小さめサイズ
13. こちらは地面から
14.上腕から肩にかけて残る雪の結晶のような模様
15. 痛々しい放電の痕跡
雷の威力を物語る、痛々しくもなんだか惹きつけられる自然が残した芸術的な模様。雷の電流がいかに体を流れたのかが見て取れるリヒテンベルグ図は、落雷被害者にとって雷の一撃からの生還を示す証でもあるのです。
プレビュー画像:©︎reddit/ovenbutt
