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ジーンとくる話

【神対応】ツバメの巣作りを見守る道後温泉のローソン

日本三古湯」の一つに数えられる愛媛県松山市の道後温泉を2019年に訪れていたTwitterユーザーのunya(@unya41447845)さん。夜、町を散策中に見かけたコンビニの看板に思わず目を惹かれました。

©️Twitter/unya41447845

その看板とは、青と白が目印のコンビニ大手「ローソン」のもの。不思議なことに「LAWSON」の’L’の字だけ灯が消えていたのです。「店の顔」ともいえる看板の電気が切れていたら、すぐに修理・交換をするはず…。なのにこちらのローソン道後ハイカラ通店では、なんと2018年から看板の電気が消えたままだというのです!

では、一体どうして電気が消えたまま放置されているのでしょうか?これにはある意外な理由がありました…。

少し看板に近づいてみると…なにか’L’の字の脇に影のようなものがあるのが見てとれます。

©️Twitter/unya41447845

さらに近づいてみると…

©️Twitter/unya41447845

そう、なんとそこにあるのはツバメの巣!

店の看板に巣を作って子育てに励むツバメをそっとして置いてあげるローソン道後ハイカラ通店の対応にunyaさんは心を打たれ、その様子をTwitterに投稿しました。

日本でも古くから害虫を食べてくれる益鳥として大切にされてきたツバメ。しかし最近では巣が「汚い」「病気が心配」といった理由から毎年、多くの巣が駆除されるようになり日本全国のツバメの数は減少傾向にあるそうです。 

店のお客さんの中にはツバメの鳴き声やフンに不快感を覚える人もいるでしょうが、それでもツバメの子育てを見守ろうとするローソン道後ハイカラ通店を応援する声が、unyaさんの投稿には多数寄せられています。

道後温泉のある愛媛県松山市は「つば九郎」でお馴染みのプロ野球東京ヤクルトスワローズのキャンプ地ということもあり、ツバメとは縁の深い町だそう。「汚いから」とツバメの巣を壊すのではなく、このローソンのオーナーさんのように共存の道を歩もうとしてくれる人が日本でもさらに増えるといいですね。

2020年、コロナ禍の緊急事態宣言に伴い、コンビニは臨時休業に。例年通り帰ってきたツバメは4個卵を産みますが、卵は孵ることなくツバメは姿を消します。ツバメは外敵から身を守るため、人通りの多い場所で巣作りするため、コロナの影響で来客がなくなったことが原因だと考えられています。

2021年、少しずつ人通りが戻ってきたなか、再び帰ってきたツバメ。オーナーの5羽のヒナが孵り元気に巣立っていき、オーナーさんも安心したそうです。

今年もローソンのオーナーさんやお客さんが見守る中、ツバメが安心して無事に子育てできますように。

ツバメの減少についてもっと詳しく知りたいという方は、日本の空からツバメが姿を消している。理由を知って、胸が締め付けられるも是非ご覧ください。

プレビュー画像: ©️Twitter/unya41447845

【神対応】ツバメの巣作りを見守る道後温泉のローソン