ジーンとくる話
【神対応】ツバメの巣作りを見守る道後温泉のローソン
「日本三古湯」の一つに数えられる愛媛県松山市の道後温泉を2019年に訪れていたTwitterユーザーのunya(@unya41447845)さん。夜、町を散策中に見かけたコンビニの看板に思わず目を惹かれました。

その看板とは、青と白が目印のコンビニ大手「ローソン」のもの。不思議なことに「LAWSON」の’L’の字だけ灯が消えていたのです。「店の顔」ともいえる看板の電気が切れていたら、すぐに修理・交換をするはず…。なのにこちらのローソン道後ハイカラ通店では、なんと2018年から看板の電気が消えたままだというのです!
では、一体どうして電気が消えたまま放置されているのでしょうか?これにはある意外な理由がありました…。
少し看板に近づいてみると…なにか’L’の字の脇に影のようなものがあるのが見てとれます。

さらに近づいてみると…

そう、なんとそこにあるのはツバメの巣!
店の看板に巣を作って子育てに励むツバメをそっとして置いてあげるローソン道後ハイカラ通店の対応にunyaさんは心を打たれ、その様子をTwitterに投稿しました。
道後温泉のローソン、Lだけ照明消してる訳だが、その理由が何とツバメの巣が出来たから。と言うちょっと良い話。#道後温泉 #ローソンナイス pic.twitter.com/KFwNZmh5tw
— unya (@unya41447845) 2019年5月25日
日本でも古くから害虫を食べてくれる益鳥として大切にされてきたツバメ。しかし最近では巣が「汚い」「病気が心配」といった理由から毎年、多くの巣が駆除されるようになり日本全国のツバメの数は減少傾向にあるそうです。
店のお客さんの中にはツバメの鳴き声やフンに不快感を覚える人もいるでしょうが、それでもツバメの子育てを見守ろうとするローソン道後ハイカラ通店を応援する声が、unyaさんの投稿には多数寄せられています。
素敵な話ですね✨
— mama_chan (@mama_3592) May 27, 2019
心があたたかくなりました✨
目に見えないL(ove)の文字が見えました。
— アナグラ (@anagurararara) May 26, 2019
スワローソン
— ナンバー (@Number_000spla) May 26, 2019
ツバメのほっとステーション
— ロシェ雪雛@お爺ちゃんジム (@supa_damon) May 26, 2019
道後温泉のある愛媛県松山市は「つば九郎」でお馴染みのプロ野球東京ヤクルトスワローズのキャンプ地ということもあり、ツバメとは縁の深い町だそう。「汚いから」とツバメの巣を壊すのではなく、このローソンのオーナーさんのように共存の道を歩もうとしてくれる人が日本でもさらに増えるといいですね。
バズっても宣伝すること無いから、昼の様子見てきました。Lのサインは昼見ても普通ですよね。全員無事巣立って貰いたいです。#道後温泉 #ツバメのほっとステーションローソン pic.twitter.com/23io5TRRTe
— unya (@unya41447845) May 26, 2019
2020年、コロナ禍の緊急事態宣言に伴い、コンビニは臨時休業に。例年通り帰ってきたツバメは4個卵を産みますが、卵は孵ることなくツバメは姿を消します。ツバメは外敵から身を守るため、人通りの多い場所で巣作りするため、コロナの影響で来客がなくなったことが原因だと考えられています。
2021年、少しずつ人通りが戻ってきたなか、再び帰ってきたツバメ。オーナーの5羽のヒナが孵り元気に巣立っていき、オーナーさんも安心したそうです。
今年もローソンのオーナーさんやお客さんが見守る中、ツバメが安心して無事に子育てできますように。
ツバメの減少についてもっと詳しく知りたいという方は、日本の空からツバメが姿を消している。理由を知って、胸が締め付けられるも是非ご覧ください。
プレビュー画像: ©️Twitter/unya41447845

