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どうか気づいて…天国へ旅立った赤ちゃんの写真を投稿した母親

注意: この記事にはショッキングな画像が含まれます

オーストラリアに暮らすクリスティ・ワトソン(20歳)は妊娠が判明した当時、喜びに包まれました。これまで3度の流産を経験したクリスティ。今回こそは無事に出産したいと願っていました。当初は順調そのものだった妊娠経過ですが、突然症状が悪化。母子の命は危険にさらされることになります…

お腹の息子をケイセンと名付け、誕生を心待ちにしていたクリスティですが、妊娠32週目、体調に異変が現れます。手足がひどく浮腫み、連日頭痛に悩まされるようになったのです。妊娠中には珍しくはない症状ではあるものの、不安に駆られたクリスティはかかりつけの産婦人科医を受診しました。

担当医師は血圧を測っただけで特に症状に問題はないと診断。不安の消えないクリスティはセカンドオピニオンを受けるため他の産婦人科も受診します。しかしそこでも妊婦にありがちな症状だとして深刻に受け止められることはありませんでした。またしても異常なしと診断されたクリスティ。別の産院に電話し症状を訴えましたが、まともに取り合ってもらえず、心配性の妊婦と受け止められただけでした。ついにクリスティは諦め、そのまま帰宅します。

しかし自宅に帰ってもクリスティの症状は良くなる気配はなく、それどころか急激に悪化し、とうとう入院する事態に陥ってしまいます。入院先の病院で医師はお腹の赤ちゃんの心拍を確認しようとしましたが、手遅れでした。ケイセンの小さな心臓はすでに鼓動を止めていたのです。

クリスティに突きつけられたのは、あまりにも辛い現実でした。クリスティが患っていたもの、それは妊娠中毒症の一種である子癇前症(しかんぜんしょう)だったのです。亡くなったケイセンだけでなく、クリスティの命も危険な状態にありました。腎不全に陥り、発作を起こす寸前の状態でしたが、医師の処置により一命を取り止めることができました。

しかし、容体の安定したクリスティは悲しい現実と直面しなければいけませんでした。決して産声を上げることのない赤ちゃんを自然分娩することになったのです。

クリスティのFacebook「Kristy Watson – The Angel Mumma」から人生で最も辛い日を迎えたクリスティの心境を伺い知ることができます。

「あなたのお母さんになった瞬間を決して忘れることはないでしょう。あなたを初めて腕に抱いた瞬間、それまでの12時間の痛みがたちまち消え去りました。あなたを抱いているのに、私の心は空っぽでした。あなたの瞳を見ることも、泣き声を聞くこともできないなんて。私の腕の中で安らかに横たわるだけのあなたの姿に、心臓が引きちぎられる思いでした。

あなたのお母さんになれたことは、私の人生の中で最高の出来事だった、でももっと違う形だったらとどんなに願ったことでしょう。あなたの成長を見守ることができないなんて。お母さんは世界のなによりもあなたを愛してます。あなたが恋しいお母さんより」

もし最初の受診で子癇前症と診断されていれば…ケイセンの命は助かっていたかもしれません。クリスティは今回の辛い体験をSNSで投稿することで、より多くの妊婦にこの症状に対して注意喚起することができればと願っています。