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この女の子 一見普通の高校生 しかし自宅の3Dプリンターを駆使して作っているものに自分の存在を恥じた

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、私たちの日常は大きく変わってしまいました。多くの人が、活動の停止を余儀なくされ、お家の中でいつ終わるかも分からない自粛期間を過ごしているのではないでしょうか。

しかしそんな中でも、せっせと手を動かし続けている人もいます。高校一年生、立崎乃衣さん(16)もそのひとり。一見すると普通の高校生のようですが…実は彼女にはすごい特技があります。

それは、ロボット製作。工学部出身の父親の影響で、幼い頃からロボットに興味を持っていた立崎さん。初めてのロボットを作ったのは、小学3年生のときでした。中学1年生の時には、給仕ロボットを製作。飲食業界の人手不足を解消する助けになりたいとの思いからだったそうです。

現在は、中高生国際ロボコンチームに所属する立崎さん。しかし立崎さんが今回の新型コロナウイルス感染拡大に際して作っているものは、ロボットではありません。

両親にプレゼントしてもらった3Dプリンターを駆使して製作しているもの…それはなんと医療関係者用のフェイスシールドでした!

ロボット製作のノウハウを活かし、フェイスシールドの図案作成から、製作、配送まで…全部1人で行なっているそうです。

3Dプリンターがあるからと言って、製作はそんな簡単なものではありません。1個あたりに約2時間半をかけ、1日に製作できるのは10個ほど。消毒をして丁寧に梱包し、配送まで一気に行っていると言います。

立崎さん、すでに北海道から鹿児島まで、10ヶ所以上の医療機関にフェイスシールドを寄付したそうです。医療機関からは、お礼の手紙が続々と届いています。しかし立崎さんはそこで飽き足りません。実際にフェイスシールドを使用した人たちからフィードバックをもらい、さらに改善させるための案を練り続けているそうです。

「こういう時だからこそ素早く行動するのが大事なことだと思います。テクノロジーがあるからこそ解決できることもあるので、常にものを作り続けていきたいなと思います」

そう語る立崎さん、しかし普段はもちろん、普通の高校生でもあります。現在は、休校中の学校の宿題をこなしつつ、大好きなペットのインコと遊んだりして自粛期間を過ごしているそう。将来はロボット工学の研究者になるのが夢だと言います。

いかがでしたか?以前こちらの記事では、マスクのイヤーガードの3Dデータを作り無償で公開した少年のストーリーを紹介しましたが、テクノロジーは私たちの想像を具現化できる術を与えてくれました。高校生にもこんなに素晴らしいことが出来るのです。大人である私たちには、一体出来る事は何だろうと、そんな風に考えさせられてしまいますね。

プレビュー画像:  © Facebook/Pop Zappa