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ストーリー

【野球観戦客の面前で】球場で跪く若い男性 彼の視線の先を見てなんだかやりきれない気持ちになった

当人にとって感動的な思い出となるプロポーズもあれば、苦い思い出となるプロポーズもあります。そんなプロポーズの方法について考えされられる動画がアメリカで話題となっています。

動画は7月15日、米国マサチューセッツ州ウースターで行われたマイナーリーグ戦、ウースター・レッドソックスの試合会場で観客によって撮影されました。

ロマンチックにひざまずく男性と、公開プロポーズに気がつき歓声を上げる野球観戦客。スタジアムのオーロラビジョンにもデカデカと映し出され、観戦客が見守る中、堂々プロポーズです。

YouTube/New York Post

お揃いの紫のチームユニフォームに身を包み、仲の良さそうなカップル。驚きのあまり手で口元を覆った彼女、思わぬプロポーズに感激している…?かのように見えましたが、実際はそうではなかったようです。

こちらの動画をご覧ください ↓

 
後退りし、明らかに困惑している彼女。遠目にも激しく混乱している様子が見て取れます。
「そんなつもりじゃないのに」と言うかのように首を左右に小さく振り、急いでその場を立ち去ります。
 
別の試合観戦客が捉えた動画には、公開プロポーズにショックを受け一瞬フリーズ、我に返り「ごめんなさい、行かなきゃ」と言い残し足早に立ち去る彼女の姿が捉えられています。

スタジアム中の注目の中、1人残された男性は茫然自失。その後、彼女の後を追うようにしてスタジアムの階段を登って行きます。

野球試合会場での公開プロポーズ動画はTwitterやInstagramで拡散され、多くの人々の知るところとなりました。一部のソーシャルメディアユーザーの間ではこのプロポーズが「やらせ」ではないかと疑う声もありましたが、目撃者らの証言によるとやらせではなくリアルなプロポーズだったということです。

今回の出来事に関して、公開プロポーズが当事者に及ぼすリスクについて指摘する声も上がっています。

「ウースター・レッドソックス戦でプロポーズを断って、文字通り逃げ出してしまった女性の話しなんだけど…ウースターを叩くには絶好の機会だろうけど、そんなことよりも皆がスタジアムでの公開プロポーズをやめることに同意することの方が重要だと思う」

「公開プロポーズは止めるべき。プロポーズされる側に不要なプレッシャーを与える上に、本来ならプライベートなものであるべき特別な瞬間が晒されてしまうから。個人的な事柄を公共の場で見世物にする必要性があるとは思えない」

プロポーズというかなり個人的な事柄を公共の場で公開で行うことについては様々な意見があります。日本でも一時期話題となったフラッシュモブ・プロポーズのように、その場に居合わせた周囲の人々を「観衆」として巻き込む形のスペクタクルプロポーズに関しては、もし自分がプロポーズされる側だとしたらという質問に対し、「周囲を巻き込んでの圧で断りにくい」など否定的な意見が多いのも事実です。

否定的な声もある一方、周囲の注目を集める公開プロポーズに憧れを抱いている人もいます。動画の公開プロポーズ失敗となった彼も、もし彼女に理想的なプロポーズスタイルについて探りを入れていれば、今回の悲劇は回避することができたかもしれません。プロポーズを断れらただけでなく、観衆の面前で振られる姿をさらす結果となってしましました。

このような結末を迎えてしまった彼も気の毒ですが、予想外の公開プロポーズ、それもスタジアムの注目を一身に集め、巨大なスタジアムスクリーンに映し出され観衆が見守る圧の中「Yes」の返事を期待され、ショックと困惑のあまり逃げ出してしまった彼女も気の毒です。雰囲気に飲まれて断りきれず、真意に反してプロポーズを受けなかったのが、せめてもの救いかもしれません。

ソーシャルメディアなどで出回る公開プロポーズはハッピーエンドのものが多く投稿されていますが、現実では失敗に終わった公開プロポーズも多々あるのです。

 
もし、将来周囲を巻き込み型の公開プロポーズを計画するのであれば、相手がどのようなプロポーズを希望しているのか、さりげなく聞き出してから考えた方がよいでしょう。今回のプロポーズ失敗動画は、カップルのそれぞれの価値観の違いが浮き彫りとなった悲劇といえるでしょう。
 
プレビュー画像: ©️youtube.com/New York Post
【野球観戦客の面前で】球場で跪く若い男性 彼の視線の先を見てなんだかやりきれない気持ちになった