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お見事!公園職員が炎天下の車内で意識不明の女性を発見

自然公園は都市の憩いのオアシス。木々の下で深呼吸したり、仕事の合間にちょっと充電したり、都会の喧騒を忘れさせてくれる場所です。家族連れはピクニック、読書家はお気に入りの本を持って、恋人たちはデートに訪れる老若男女に愛される場所でもあります。

でもこの憩いの空間を管理するには、多大な労力が必要です。落ち葉を集め、花壇に花を植え、水や肥料をやり、ゴミを集め、樹木を剪定する。こうした絶え間ない作業を行うのが公園管理職員の皆さん。

ネバダ州ヘンダーソン出身のランディ・ターナーは、そんな公園管理職員のひとり。公園で働くようになって20年近くになるベテラン職員です。彼は都市の公園を管理する自分の仕事が気に入っています。

©Youtube/FOX5 Las Vegas

「公園を訪れる人たちと話すのが好きなんです。顔見知りの住民や観光客まで、いろんな人に話しかけられることも多いです」

©Youtube/FOX5 Las Vegas

ヘンダーソンにあるステファニー・リン・クレイグ・パークの常連利用者の多くは、ランディと挨拶を交わします。ランディの名前を知っている人も多くいます。そして、常連さんのことをよく知っているからこそ、ランディはある事件が起きていることに気づくことができたのです。

ある暑い日、彼は公園をいつも利用している女性の車が駐車場に停まっているのを見かけました。車は何時間も停まっていますが、その日は公園内でその女性を見かけませんでした。車は窓を閉めたまま、炎天下の中に停まっています。ランディ・ターナーは気になって車の様子を見にいくことにしました。

彼は車に近づき、中を覗いてみましたが、スモークガラスだったため、中を見るためにはガラスに顔を近づけなければなりませんでした。

©Youtube/FOX5 Las Vegas

車の中には誰もいないようでした。なぜなら、シートのヘッドレストのどこにも頭は見えなかったのです。彼はその場を立ち去ろうとしましたが、直感的に「もっとよく見てみよう」と考えました。

もう一度、後ろのシートの窓から車内を見ると、車の所有者である女性がシートの間に横たわっているのが見えました。名前を呼んでも彼女は動きません。ランディは携帯電話を取り出し、救急車を呼びました。

©Youtube/FOX5 Las Vegas

到着した救急隊員が車を開けて確認すると、女性は意識を失っていました。もし、もう少し長い時間、閉め切った高温の車内にいたら命の危険があったと救急隊員は報告しています。

町の英雄として称えられたランディは、女性を助けることができたことを喜んでいます。

「彼女のことは何年も前から知っています。夏になると公園でホームレスの人たちに水やジュースを配っている優しい人です。彼女が元気になってくれて本当によかった」

ランディが女性を助けたことを報じるニュース(英語)はこちらからご覧いただけます。

今回の事件では、ランディが公園利用者と日頃からコミュニケーションをとっていたことが女性の命を救うことになりました。公園職員や地元の人々が挨拶や笑顔を交わす居心地のよい公園はまさに市民の憩いの場ですね。

 

プレビュー画像: ©Youtube/FOX5 Las Vegas