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5歳児は美術館のある絵の前で立ちすくんだ。そして6分間もの間まるで呪われたかのように笑い転げた。
芸術は奥深いもの。ひとつの作品をとっても、そこには無限大の解釈の仕方が存在します。芸術の正解は決してひとつではなく、だからこそ鑑賞する人を惹き込んでやまないのでしょう。
しかしこの度、インターネット掲示板に投稿された芸術作品が、インターネット民のツボにはまってしまった模様。ネットを爆笑の渦に包んでいます。
その投稿に添えられたコメントにはこうあります。
「うちの5歳児はこの絵を見て、美術館のど真ん中で6分間もげらげらと笑い転げていたよ」
確かに何やら個性的な絵画ですね?!😂
実はこれらの作品は、フェルナンド・ボテロという大変高名なコロンビアの芸術家の作品。その作風から、「もっともコロンビア人らしい芸術家」と呼ばれている人物です。
ボテロの作品の特徴は、描かれるものすべてがふくよかなこと!1932年にコロンビアのメデジンで生まれたボテロは貧しい幼少時代を過ごし、12歳で闘牛学校に入学するも、途中で画家を志して渡欧、ルネサンス芸術の影響を多分に受けて自身の作風を発展させていったのです。
20世紀に芸術家のあいだで抽象的なアバンギャルドな絵が流行り始めると、ボテロはその先駆者としてラテンアメリカの日常風景を激しい色合いで表現し始めます。そして世界各国にアトリエを持ち、多くの国で野外展覧会や展示会を開催する、コロンビアを代表するような芸術家の地位を確立したのです。
ボテロは、対象物全てがふくよかな理由をこう説明しています。
「別に太っている人が好きなわけではない。自分の官能性を表現するために登場人物を太らせているだけなのだ」
いかがでしたか?芸術の解釈は無限大とは言え、多くの人がボテロの絵画を見たらクスッと笑ってしまうかもしれません。けれど、それでもいいのです。それは、あなたがボテロの作品から何かを感じ取った証明なのですから。ぜひシェアしてくださいね!
