ジーンとくる話
外出自粛中の奇跡 休園中パンダの夫婦が10年ぶりに愛し合う
香港の海洋公園(オーシャンパーク)には、インインとリーリーという2頭のジャイアントパンダがいます。
オーシャンパークでひときわ人気を集める2頭は2007年からこの園で暮らす14歳の雄と雌のパンダ。いつもじゃれあって遊ぶ仲睦まじい夫婦です。
おしどり夫婦の2頭ですが、パンダの自然繁殖は非常に難しく、成功例は世界的にも限られています。オーシャンパークでも2010年からさまざまな試行錯誤を重ね、2頭が自然交配するよう仕向けてきましたが、成功しませんでした。
今年に入り、コロナウイルス流行を受けて香港の公共施設がすべて閉鎖され、オーシャンパークも休園に。もちろん動物たちの世話は続けられましたが、園内は来園者が途絶えて静寂に包まれました。すると静かになったせいかプライバシーが確保されて安心したせいかはわかりませんが、2頭のパンダが10年ぶりに交尾したことが確認されたのです。
園の飼育員たちは、待望の赤ちゃん誕生につながってほしいと期待を寄せています。結果がわかるのは夏です。
それまではインインとリーリーは仲良く2頭で暮らすことになります。2頭にとっては、この休園期間は静かで穏やかな休息の時間になっているのでしょう。
