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【心温まる実話12選】見返りなしの優しさに触れた人々

年配の女性が電車の荷物棚にスーツケースを入れられず困っていたら、きっと多くの人が手を貸すでしょう。でも、実家に帰る飛行機をキャンセル待ちしているときに、同じ境遇の見ず知らずの他人に自分の席を譲ってあげることができますか?あるいは、自暴自棄になっている他人の話を何時間も聞いてあげることができますか?

現実に、そうした行いができる人がいます。なんの見返りも期待せず、外からの圧力もないのに、困っている人に救いの手を差し伸べる人たちの存在は、私たちにも勇気をくれます。きっと助けてもらった人にとっては一生忘れられない出来事になるでしょうね。

この記事では、そんな心温まるエピソードをご紹介します。

1. 「妊娠8カ月のとき、道路が凍っていて滑って転び、頭を打って気を失いました。意識を取り戻した時、私は見知らぬ人たちに取り囲まれていました。その人たちは誰もコートを着ていませんでした(カナダの真冬の極寒期なのに)。彼らのコートはすべて私にかけられていて、一つは私の頭の下にありました」

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2. 「子どもの時、町の外れにある店に初めて一人で行った時のこと。雑誌を買いたかったのです。お金は足りると思っていました。でもレジでお金が足りないと言われて頭が真っ白になりました。すると、そこにいた女性が小銭を出してくれました。忘れられません。彼女にもう一度お礼が言えたらいいのだけど」

3. 「21歳の誕生日に占星術のお店に行きました。自分が嫌いで劣等感があると店主に話しました。私が店を出ると、一人の女性が駆け寄ってきて、立ち聞きしたことを謝ってから、ピンク色の水晶を私の手に押し付けました。『自分のことを役立たずだと思っているのよね。でもそうじゃないのよ』と彼女は言いました。その女性は私がそのことを忘れないように水晶を買ったと言いました。見知らぬ人でさえあなたを信じて美しいクリスタルを買ったのだから、あなたもきっと自分を信じられるようになる、と。私は泣いてしまいました。17年経った今でも、その水晶は私の財布のなかにいつも入っています」

4.「私はシングルマザーで、解雇されて、お金に困っていました。そんなときに車が故障。踏んだり蹴ったりでした。そのとき噂を聞きつけた友人の友人がフォードで送り迎えをしてくれたんです。おかげで私は救われました。決して忘れません、マリリン」

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5. 「卵巣に悪性のガンが見つかったと告知を受けました。不妊治療をしていたので、採卵して冷凍保存したかったけど猶予はたったの1日。普通なら9,000ユーロ(100万円)はかかります。医師が病院に電話をかけてくれて、その日のうちに入院することに。看護師は皆、私のために自発的に残業してくれて、採卵してくれました。お金もかかりませんでした。そのとき卵を2個採取して、3年半後に娘を出産しました」

6. 「14歳の時、父が突然脳出血を起こし、救急車を呼びました。家にいたのは私と弟の二人だけ。携帯電話がまだなかったので母に連絡できませんでした。私は病院の待合室で泣いていました。すると見知らぬ女性が電話をかけるために小銭をくれました。彼女はきっと天使です」

7.「大晦日に酔っぱらって一人で地下鉄に乗ったとき、とても優しい二人の女の子に助けてもらったの。彼らは地下鉄から降りるのを手伝ってくれただけでなく、家まで送ってくれて、グラスに水を注いで飲ませて、ベッドに寝かせてくれました。そのうえ、家を出る前に犬を庭に出してくれていました」

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8. 「彼と別れた翌日に飛行機に乗りました。父と同じくらいの年齢の男性が隣に座っていました。私はずっと泣き続けていました。着陸した後、彼は私にやさしく言いました。『何があったのかは分かりませんが、早く心の痛みが和らぎますように』」

9. 「妊娠中にスーパーで買い物をしていました。かなり小柄なのにお腹が大きかったので、ある女性が『今にも破裂しそうね』と馬鹿にしたように言いました。私がまだ3カ月だと答えるとその女の人はこう言いました『私のお腹はそんなに大きくなかったわ』。すると別の女性がカートを間に入れて、私の目をのぞき込んでこう言いました。『あなたは素敵だと思うわ』それから彼女はあの女の人を激しく睨みつけてから立ち去りました」

10. 「妊娠4、5ヶ月の時、お店でマタニティウェアを見ていました。5月の暑い日でした。突然めまいがして、しゃがみこんでしまいました。しばらくして、立ち上がり、今度は大きなベージュのショーツを手にしたら、ショーツを床に落としてしまいました。その店で働いていたのは年配の女性ばかりでしたが、私が立ち上がるのを手伝ってくれたり、邪魔になりそうな物をよけてくれたり、近くのカフェに連れて行ってくれたりしました。そして私にお茶とケーキをおごってくれました。とても恥ずかしかったのですが、同時にとても感動しました」

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11. 「この話をすると毎回泣いてしまうのですが、私は以前、LGBTの書店で働いていました。ある夕方、1本の電話がありました。電話口で、男性が自分はゲイだと思っていると私に告げました。彼は自暴自棄になっており、自殺しようとしていると分かりました。私はなんとか電話を切らせないように質問をして、彼の話を聞き、懸命に彼を励ましました。4、5人のお客さんが並んでいたけど、応対することはできませんでした。すると、ある女性が近づいてきて『私に代わって 』と言います。

その女性は 50代のレズビアンでした。気づくと、その女性の後ろに列ができていました。どの客も電話の内容に気づき、彼の気持ちを理解していました。結局、列に並んでいた全員がその男性と電話で話しました」

12.「私は1歳の娘を連れて、クリスマスを夫の元で過ごそうと考えていました。夫は兵士で遠くに駐留していたのです。空港に行くと、雪と氷のために飛行機は欠航。私と娘は他の乗客と一緒にゲートでキャンセル待ちをしていました。隣に座っていた男性と話をすると、彼も軍隊にいて、クリスマスに自分の小さな娘を訪ねたいと思っているとのこと。そのとき『まだ空席が少し残っている』 というアナウンスが流れましたが、私の名前は呼ばれませんでした。私が気落ちしたのが分かったのか、娘が泣きはじめました。娘をあやしていると、突然私の名前が呼ばれました。隣にいた男性が私に自分の席を譲ってくれたのです。『どの兵士も同じことをするでしょう』とその人は言いました。私はクリスマスを家族と過ごせましたが、彼は過ごせませんでした。15年経っても思い出すと涙がとまりません」

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困っている人がいれば、見ず知らずの人であっても救いの手を差し伸べる。そんな優しい人たちの存在に胸が熱くなりますね。

他にも、見ず知らずの他人に救われた人々の12のエピソードもあわせてご覧ください。

プレビュー画像: © flickr/Dr Dawn Tames