ちえとくをフォローする

びっくり

7つ子と思ったら9つ子だった!マリの25歳女性が世界最多記録の9つ子出産

妊娠が分かり、さらに多胎出産だということが分かると、多くの母親が喜びと不安の入り混じった気持ちを抱えると言います。双子や三つ子の誕生は母子ともにリスクを伴うのです。

西アフリカ・マリ出身の25歳のハリマ・シッセは超音波検査で7人の赤ちゃんがいると診断されました。どれほど不安だったでしょう。想像しただけでめまいがするような事態です。

ハリマの子宮の中に7人の赤ちゃんがいるという驚くべきニュースはマリ国内でも大きな話題となり、母親と胎児の健康状態をめぐって多くの医療関係者から懸念が示されました。マリはアフリカ諸国の中でも医療体制が整っていない国なのです。マリ政府は母親と赤ちゃんが適切な処置を受けられるようにと、医療施設が充実している同じアフリカのモロッコにある特別なクリニックに妊娠8ヶ月のハリマを搬送することを決めました。

モロッコの病院に5週間入院したハリマは、妊娠30週目で帝王切開で出産。赤ちゃんは全員が無事に生まれてきましたが、処置にあたった医師と看護師は驚きを隠せませんでした。超音波検査で見落とされていた2人を合わせて、9人もの赤ちゃんが生まれてきたのです。

5人の女の子と4人の男の子からなる9つ子は、現在、保育器に入れられ、24時間体制でサポートを受けています。今のところ、母親のハリマも9人の赤ちゃんも健康状態は安定しています。

このまま問題がなければ、赤ちゃんは数週間後には両親と一緒にマリに戻ることができます。そして、9つ子全員が順調に成長すれば、多胎児出産のギネス世界記録に認定される見込みです。9つ子出産の例はあっても、9人が無事に成長した例はこれまでありませんでした。

1人の赤ちゃんの妊娠でも大変なのに、9人もの赤ちゃんをお腹で育て、出産したハリマ、本当にお疲れさまでした。9人の赤ちゃんが難局を乗り切って、元気に成長してくれることを願うばかりです。

 

プレビュー画像: ©Facebook/Manzinita Lamanchas ©Facebook/Muendli foundation