びっくり
母は息子が芸能界に入った途端 法外な額の金をせびった しかし亡くなる間際 母が渡してきた通帳を見た時足がガクガク震えた
北野武さんと言えば、日本を代表するコメディアンの一人であり、海外では映画監督としてもよく知られている超有名人ですよね。
しかしそんな武さんを育て上げたお母さん、北野さきさんの存在をご存知ですか?
貧乏だった北野家ですが、教育熱心だったさきさんのおかげで、武さんはさまざまな芸を身につけられたと言われています。
「お金はいくら持っていても盗られたらそれまでだけど、教育はどんなに人がとろうと思ってもとれるものじゃないから」…それがさきさんの口癖でした。
今回紹介するのは、そんなさきさんと武さん親子のあるエピソードです。
武さんが芸能界に入って売れるようになった途端、さきさんは武さんに決して安くないお金をせびり始めたそうです。
「病院代をくれ」
「今までお前を育てた費用だから」
「水道の修理代をくれ」…
何かにつけては理由をこじつけ、20万円、30万円、時には法外な額の値段を要求されたこともありました。
「お金は重要じゃない」なんて言ってたのに、子供が売れっ子になった途端に、手のひらを返したようにお金を要求し始めたさきさん。とんでもない親だな…と思いながらも、いろいろと苦労や迷惑をかけたことも事実だし、仕方ないかと思いながら武さんは渋々お金を払い続けていたそうです。
おまえと私は1回しか親子にならないの。これでおしまいなの。お名残おしいけど。まあね、もう商売に打ち込んで、間違ってももう曲がったことはしないでください。感謝の気持ちがない人は成功しないからね。『JUNON』(1987、北野さき) pic.twitter.com/DFRzLpHdP9
— 北野武、あるいはビートたけしbot (@TK4bot) May 7, 2016
そして時が流れ、さきさんの余命があと何日あるか分からないそんな危篤状態のとき、軽井沢の病院を訪れた武さん。
さきさんから一冊の通帳を手渡されます。名義は、自分の名前でした。
なんだろうと思い、帰りの新幹線の中で通帳を開いてみた武さんは愕然とします。
そこに入っていたのは…
なんと自分が今までさきさんに与え続けたお金だったのです。その額は、なんと1000万円近く。1円たりとも手をつけられていないままでした。
「浮き沈みが激しい芸能界。けれどたとえ売れなくなっても、このお金でしっかりと生きていきなさい…」
そんなメッセージを受け取ったように感じた武さん、通帳を握りしめ、溢れてくる涙を堪えることができなかったと言います。
北野武の母親自身は小学校卒で家族は早くに全員亡くした身だけど、子供にはとにかく勉強させて大学教授やらタレント出したんだから凄いよなあ pic.twitter.com/f9j9mpHZiC
— dragoner@1日目東シ77b (@dragoner_JP) December 21, 2016
↑こちらは母さきさんについて語る武さんの姉・安子さん
さきさんの存在は、武さんご自身が本として出版していたり、テレビ番組で語っているため、ご存知だった方もいるでしょう。
しかし、背後にこんなエピソードがあったことまではあまり知られていないのではないでしょうか。
さきさんが武さんに渡したのは、決してお金ではありません。それよりも、生きるための知恵、考え方、何よりも、息子のことを誰よりも深く理解し愛しているという気持ちだったのではないでしょうか。
子を想う親の気持ちは海よりも深い…
そんなことを考えずにはいられません。