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びっくり

政治家が投稿した一見すると微笑ましい1コマ しかしある指摘から【女性蔑視】と大炎上してしまう

「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。 ありがたいです。」

そんな言葉と共にTwitterに投稿されたある政治家のツイートが今、大きな話題を呼んでいます。

実際にそのツイートをご覧ください。

投稿をしたのは、自民党政調会長・衆議院議員の岸田文雄氏でした。

仕事に忙しい夫の体を気遣い、わざわざ妻が上京してきて手料理を振る舞ってあげる…

一見すると、微笑ましい夫婦の1コマ。

しかしこの写真がTwitterに投稿されると、大きな炎上が起きてしまったのです。

夫はどっしりと座ってご飯を食べている一方で、妻はその脇で立ちっぱなし、ニコニコと微笑んで夫が食事を終えるのを待っている…そんないかにも昭和的な価値観を体現したかのような構図に、多くのTwitter民が「女性蔑視」的な雰囲気を感じたのです。

確かに指摘されて見ると、そう見えなくもありませんが、たまたま撮られたタイミングの関係でそう見えるだけかもしれませんし、真相は何とも言えません。しかしこの指摘を発端として、コメント欄などではTwitter民同士の激論にまで発展してしまったのです。

擁護派からは、そもそも一緒に食事を取らないのはただ単にソーシャルディスタンスを取っているだけなのでは?と言うような声もありましたし、夫の帰りが遅いから、妻は先に食事をすませてしまった可能性もあるでしょう。この写真が撮られたシチュエーションが分からない以上、これに対して「女性蔑視」と言うのは筋違いだという意見が多く見られました。「仲が良さそうでいいですね!」「とっても優しそうな奥さんです」などと言った、好意的な意見も多く寄せられています。また、100歩譲ってこの夫婦がそう言った昭和的な価値観にとらわれているのだとしても、「人の家庭のあり方は千差万別で、外部がどうこう言うものではない」と言う意見が多く見られました。

一方で、批判している人は、この夫婦のあり方を批判しているというよりも、むしろある1人の政治家が、世間の風潮を機敏に察知できず、炎上する可能性を看過して写真を投稿してしまった鈍感さ、無神経さに対して怒りを向けているように思われます。ジェンダー不平等の問題を本当にしっかりと認識しているのか?という疑念が湧いてしまったとしても無理はないかもしれません。

このように、そもそも擁護派と否定派で論点がズレておりているような印象も受ける今回の炎上騒ぎ、皆さんはどう思いましたか?1枚の写真に対して、これだけの議論が勃発してしまう現代の社会。分断は、SNSなどにより以前よりなお鮮明に浮き彫りになっていると言えるかもしれません。

プレビュー画像: / © Twitter/ kishida230