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お棺の横の床に伏せ、悲しそうに鳴き声をあげる。男性に抱え上げられたとき、居合わせた人々は目に涙をためて見守った。
キッド・ヴィニルさんは、地元のブラジルで人気シンガーでした。キッドさんは2016年、家族、友人、そして愛犬のコスモに見守られながら、ガンとの闘病の末に62歳で亡くなりました。
葬式の日、参列者が目にしたのはお棺の側に伏せ、クンクンと悲しそうな鳴き声を上げ続けるコスモでした。コスモはキッドさんの相棒的存在で、生前、キッドさんの足元には必ずと言っていいほどコスモの姿があったそうです。
参列者が順に別れを告げる中、ずっとコスモはずっと鳴いていました。
やがて、見かねたキッドさんの友人の一人がコスモを抱え上げてやり、コスモは棺の中のキッドさんをのぞき込んで最後のお別れを告げます。
そのときのコスモの表情と最後に上げた絞り出すような鳴き声に、その場にいた人々は涙せずにはいられませんでした。
ペットの死は飼い主にとって非常に悲しいものですが、逆もまた然りなのだということを改めて考えさせられました。
