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【なんという偶然】養母が別々に里子に引き取った子供、実は兄妹だったことが判明

身寄りのない子供を引き取り、愛情を注いで育てる。「里親」の果たす役割は責任重大、里子の成長を親に代わって見守り導く大きな役目を担っているのです。

「養子縁組先が決まるまで、孤児の面倒を見ることができないか」教会の牧師にそう尋ねられとき、ケイティ・ペイジは一大決心をします。

米国コロラド州に暮らすケィティは数年前に離婚し、自分の人生を変えたいと漠然と思っていました。長い付き合いである教区の牧師は、そんなケイティが里親として一歩踏み出せるように背中を押してくれたのでした。ケイティは順番に4人の里子を引き取り、縁組先が見つかるまで面倒を見ました。里親としての役割を自覚するだけでなく、子供の世話をすることに喜びを見出している自分に気づいていました。

里親として一時的にではなく、正式な養母として子供を育てたい、そんな想いがケイティの中で芽生えるのに時間はかかりませんでした。

そんな頃、病院で生まれて間もない生後4日目の男の子が一時的な引取先を必要としている、という知らせを受けたケイティは即行動に移りました。

「私がその子を引き取ります。他に引取先を探す必要はありません、すぐに迎えに行きます!」

病院の責任者に連絡し、生後間もない男の子を引き取りました。

男の子はグレイソンと名付けられ、すぐにケイティの生活の中心になりました。そして11ヶ月後、グレイソンは正式にケイティの養子となったのです。

さらに2週間後、ケイティのもとに新たな知らせが届きます。グレイソンと同じ病院で生まれた新生児の女の子のために、引取先を探しているというのです。ケイティの決断に時間はさほどかかりませんでした。再び里親として女の子を迎えることにしました。

女の子を引き取り、小さな腕に装着されていたリストバンドに記入された「母親の名前」を読んだケイティは思わず驚きました。それもそのはず、グレイソンのリストバンドに書かれていた名前と同じだったからです。

ケイティは病院に連絡し、女の子の実母の生年月日ががグレイソンの実母の生年月日と一致することを確認しました。同じ名前、同じ生年月日、同一人物に違いない、と読んだケイティはその女性と会う日程をアレンジしてもらいました。

そして面会の結果、ケイティの推測通り、グレイソンと女の子の実母は同一人物であることが明らかになりました。兄妹を引き離すわけにはいかない、そう考えたケイティは女の子を養子に迎え、ハナと名付けました。

小さな家族の生活にも慣れたころ、再び兄妹の実母が養母を探しているという知らせがケイティのもとに届きました。今回もケイティに迷いはありませんでした。グレイソンとハナに弟ができたのです。

子供を養育することができないのに避妊をせず(或いはできなかった)3度も妊娠した実母に関して疑問視する声もありますが、なにはさておき、血の繋がった兄妹弟が離れ離れになることなく、温かい一つの家庭で暮らすことができるのは何よりです。それにしても、母親一人で3人の養子を迎えることはなかなかできることではありません。一家の将来が明るいものでありますように。