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【イカ男？！変なおじさん二人組】海水浴を楽しむ奇妙な被り物おじさん しかし次の展開に笑いすぎてお腹がよじれそう…
日差しが強さを増し、夏の訪れを感じさせる今日この頃。太陽が煌めく夏のビーチの季節の到来まであと少し！ しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、夏のビーチも例年とは大きく様変わりの予感です。
コロナウイルスの大流行により甚大な被害を被ったヨーロッパ各国では、感染拡大を防ぐため厳格なロックダウン（都市封鎖）が発令され、外出の禁止など国民の行動が大きく制限されました。
コロナウイルスによる深刻な感染被害を受けたフランスでも3月17日から5月11日まで外出禁止令が発令され、不要不急の外出が禁止に。もちろん、公園でのピクニックやビーチに出かけるのもダメ。しかし日差しが強くなるにつれ、ビーチで日光浴やサーフィンをしようとする人々が続出。警察はヘリコプターや船、ドローンを使って外出禁止令に違反している人々の取締りを強化。違反者には135ユーロ（2020年6月現在、約16500円）の罰金、2週間以内に再犯は1500ユーロの罰金、4回違反すれば3750ユーロ、6ヶ月以内の禁固刑と厳しい罰則がもうけられました。
しかし、そんな厳しい罰則でも、太陽と海を求める一部のフランス人を止めることはできなかったようです。
太陽と南仏の魅力あふれるプロヴァンス最南端の街イエールで先月上旬、珍事が発生しました。事が起きたのはアルマナビーチ。5キロに渡る遠浅のビーチは白い砂浜と透明度の高いターコイズブルーのグラデーションが美しく、ニューヨークタイムズマガジンで世界の9つの素晴らしいビーチの1つとして選ばれたこともある世界的に有名なビーチです。
よく晴れた5月8日の朝、ロックダウン中により遊泳が禁止となっているビーチを通りかかった地元住民は奇妙な光景を目にしました。
太陽の下、キラキラと輝く青い水面…
おや？なんだかこのブイ、浜辺に近づいてきているような…
えええええ？！ブイから手が！
「あそこにいるの何だ？何してるんだ？」と撮影者も訝しげです。
「うわ、男じゃん！」
堂々、上陸〜♪ 怪しい、怪しすぎる…！
ハイタッチまでして、めっちゃはしゃいでる…体型からして、おそらくおじさんでしょうか。
すっごく楽しそう！全身から伝わるウキウキ感♪
中途半端なイカ男のようにも見えますが、れっきとしたブイの変装。なりきりブイおじさん二人組です。人間の遊泳は禁止されているので、「海上に浮くブイならどうだ…」と考えたのでしょう。
しかし、警察の目は欺けなかった。「ピィィィーッツ！」上陸からわずか10秒後、あっけなく警報が鳴り響き…「うわ、ヤベッ！」とばかりに右往左往するおじさん達。
ブイ仮面状態のまま、一目散にビーチを逃走！まるでご近所さんの窓をボールで割って逃走する昭和の小学生のような逃げっぷりです。
お尻丸出しの不思議な海パンでビーチを疾走するブイおじさん。シュールな2度目の青春といったところでしょうか。
ブイおじさん珍事の全貌は地元民の男性が撮影したこちらの動画からご覧ください:
ロックダウンで遊泳禁止、でもどうしても泳ぎたかった地元の50代の男性二人組。快晴続きこの日の気温は30度…もう我慢できなかったのでしょう、ブイに扮して秘密裏に海水浴を決行するという画期的なアイディアを思いついたのです。ちなみにブイマスクはプラスチック製のブイの下部分を切り取り、小さな覗き穴を開けただけという超簡単な作り。視界不良につき、警報に慌てふためいてコケるのも無理はありません。
結局、残念ながら？おじさん二人組のうち1人は逃げおおせるのに失敗、警察の御用となり135ユーロの罰金を支払うことに。
ブイになりきりおじさん動画が投稿されるとたちまち拡散され、再生数は50万回以上にも及びました。
地元メディア「Nice Matin」の取材によると、罰金を支払った当の本人は「警察に捕まったことは大したことじゃありません。でもこのロックダウン期間中に多くの人たちを楽しませ笑いを提供する事ができるなら、よろこんで罰金を払いますよ」と語っているそうです。
6月2日にはビーチの封鎖が解かれ、移動制限の解除や商業施設の再開などロックダウンの段階的解除が進んでいるフランス。今年の夏はこのおじさん二人組が太陽の下で堂々、変装なしで海水浴を満喫できますように。
プレビュー画像: ©︎facebook.com/Pierre Kaci
