ジョーク
ジョーク: 乾杯セリフがもたらした予期せぬ余波
ヨーロッパのとある街での話です。新婚ホヤホヤのジョニーが行きつけのパブへと出かけました。
常連仲間たちと盛り上がったジョニーは「誰が一番インパクトのある面白い乾杯ができるか」パブの飲み客全員を巻き込んで競い合うことにしました。
飲ん兵衛客たちが順にそれぞれの決めセリフとともに乾杯し、ジョニーの順番がやってきました。
すっかり出来上がった彼はグラスを持ち上げ、声高らかに叫びました。
「今後の人生を妻のオマタの間ですごすことになる僕に…乾杯！」
新婚の彼のこの乾杯セリフは酔っ払いどもに大受け。満場一致で見事1位の座に輝きました。
千鳥足でルンルン気分で帰宅した彼は、妻に上機嫌で報告します。
「ハニー、パブの乾杯コンテストで優勝したよ」
「まあ、良かったわね。で、なんて乾杯したの？」
ジョニーは妻の前で誇らしげに例の乾杯セリフを再現しようとしましたが、妻が品行方正で信心深い女性であることを酔った頭でなんとか思い出して踏み止まりました。
「あ、ああ、『今後の人生を愛しい妻と一緒に、教会に通いながらすごすであろう僕に乾杯！』って言ったんだよ」と咄嗟に嘘をつくジョニー。
「あら、それは素敵だわ！」
嬉しそうに返す妻に、ジョニーはほっと胸を撫で下ろすのでした。
さて翌日、妻は出先でジョニーのパブの飲み仲間にばったり遭遇しました。
「昨夜ジョニーは君のことで乾杯して優勝したんだよ。残りの人生をどこで過ごしたいかってね」ニヤニヤしながら話す飲み仲間。
「ええ、彼から聞いたわ。でもね…」と妻は続けます。
「でもちょっと意外で我ながらビックリなんだけど、だって、彼ったらここ4年で2回しか、そこに行ったことないのよ。1回目は私が彼の耳を引っ張って無理やり連れて行って、2回目は途中で寝ちゃったくらいよ」
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プレビュー画像: ©Media Partisans
