おもしろ・びっくり
韓国にまつわる驚くべき13のトリビア
Netflixサーフィンをしていると、目につくのは韓国ドラマの数々でしょう。コロナで自粛中に、「愛の不時着」「梨泰院クラス」などの韓国ドラマにどっぷりハマってしまったなんて人も多いかもしれませんね。
日本人からするともっとも身近な国のひとつである韓国。しかし意外と、その文化について深く知っている人は少ないのではないでしょうか。今回紹介するのは、韓国にまつわるトリビア13選。読んだ後、韓国をもっと身近に感じているかもしれません。
1. 日本語と韓国語は思った以上に似ている
韓国語は、ハングル文字という特有の文字を使用しているため気づきづらいですが、日本語と韓国語は非常に似ています。特に中国由来の単語は被るケースが多く、たとえば、図書館はトソグァン（도서관）、太陽はテヤン（태양）と言います。このように意味も音もほぼ同じになる単語は枚挙にいとまがありません。語順等もほぼ一致しているので、学習してみるとその類似性に驚くはずです。ちなみに「一致」も韓国語で「イルチ」（일치）です。
2. 韓国人の名前に漢字はあるの？
結論を言えば、かなり多くの場合、韓国人の名前は漢字で書くことができます。しかし近年は、クリスチャンネームや、両親が美しいと思う響きの名前、また純粋なハングルの名前（つまり漢字が存在しない名前）も増えてきているようです。女性名だとジスやサラン、男性名だとガラムなどは、漢字が存在しない名前の代表格です。
ちなみに韓国では名字のバリエーションが少なく、かつ漢字の書き分けもしないため、同姓同名が非常に多いと言います。大学などでは点呼をとる際に混乱が巻き起こることもしばしば。それが原因か、韓国では改名する人が後を絶たないそうです。ちなみにベストセラーの『82年生まれ、キム・ジヨン』の「キム・ジヨン」は、82年生まれに一番多い姓名なんだそうです。
3. 韓国では会ったばかりの人に年齢を聞く
どうして？失礼なのでは？と思うかもしれませんが、韓国では日本と同様、儒教文化が根強く、上下関係が非常に重要。目上、つまり年上の人には丁寧な話し方をしなければならないため、相手の年齢を把握しておくことはとても大切なのです。年齢を聞くのは、むしろ礼儀を守るための行為なんですね。
4. なんで韓国のお箸は鉄なの？
韓国の料理店などに行った際、お箸が木製ではなく鉄製であることに驚いた経験がある人は多いのではないでしょうか。この理由には諸説ありますが、韓国では昔から、王族などの重要人物の食事に毒を混ぜて暗殺するという事件が多く、王族たちは、食器を銀食器にすることで毒の混入を察知していたと言われています（銀は毒物に触れると変色するため）。それを庶民が真似し始めたのが鉄製のお箸の起源ではないかという説があります。しかしその真相ははっきりしていません。
5. 受験は国を巻き込んだ一大イベント
韓国の受験競争の激しさは日本以上で、良い大学に入れるか入れないかでその後の人生が大きく左右されると言われています。韓国の大学のヒエラルキーも日本のそれと非常に似ており、国立大学のソウル大学校を頂点に、名門私立の高麗大学校（コリョだいがっこう）、延世大学校（ヨンセだいがっこう）が脇を固め、この3校は頭文字をとってSKYと呼ばれています。センター試験に相当する、大学修学能力試験の日には、遅刻しそうな受験生をパトカーが送り届けたり、騒音防止のために航空機の離着陸や軍事訓練も制限されるなど、国中が応援ムードになります。
6. 韓国のLINE?
韓国人にとって、日本の「LINE」のような存在は何なのでしょうか？それは「カカオトーク」。もはや韓国国民で使っていない人がいないと言っても過言でないくらい普及しています。「カトッ」というユニークな着信音が特徴です。でもカカオトーク大人気の一番の秘訣は…やっぱり、可愛らしいスタンプでした。
7. 人生一度きり
前述した通り、韓国国内での受験や就職の競争は熾烈です。その反動からか、「一回きりの人生、楽しまなきゃ！」というスタンスの、YOLO族（You Only Live Once：人生一度きり）と呼ばれる若者たちが増えています。大企業に就職せず、フリーランスとしてカフェやコワーキングスペースで仕事して、自分のペースでやっていく…そんな若者が増えているのです。今や国内の労働力の3割がフリーランスとも言われているほどです。ちなみに韓国ではfの音が存在しないため、フリーランスはプリランスと言います。
8. 韓国に行くと歳をとる！？
実は韓国式の年齢の数え方というものがあります。伝統的に、韓国では生まれたときの年齢を1歳とし、年を取る日を元旦としているため、韓国式の年齢の数え方では、年齢がプラス1歳以上になってしまうのです！韓国式年齢の簡単な計算法があり、もし今年すでに誕生日を迎えているのであれば単純にプラス1歳、まだ迎えてないのであればプラス2歳すれば韓国式の年齢になります。韓国人の年齢を聞く際は、「韓国式」なのか「国際式」なのかをハッキリとさせた方が誤解が少ないかもしれません。
ちなみにこの年の数え方（数え年）、東アジア諸国の多くの国で古くから使われていましたが、現在では多くの国が西洋に合わせて「誕生日が来ると年を取る」という数え方に切り替えています。
9. 韓国式のハート
日本では、かつてモデルの蛯原友里さんが両手でハートマークを作って一大ブームを巻き起こしました。しかし韓国では、画像のように片手（もしくは両手）で、親指と人差し指で作るいわゆるミニハートが主流。韓国に行ったらピースの代わりに使ってみましょう。
10. 日本の意外なものが人気
韓国の若者は日本に対しても大きな関心を寄せています。日本でも大人気のドラえもんやクレヨンしんちゃんが注目を集めているのはもちろんのこと、日本ではややマイナーなエビチュなどのキャラクターもなぜか人気があります。ホラー漫画家の伊藤潤二さんの漫画も熱狂的なファンが存在しているんだとか。また、日本風居酒屋も韓国では大変人気があり、俳優・ウォンビンさんの姉も日本風居酒屋を経営していたそうです。
11. イケメン国境を越える
「逃げるは恥だが役に立つ」で逆輸入という形でブレイクした、韓国から帰ってきたイケメン俳優・大谷亮平さん。実際、韓国では本当に高い知名度があります。その原因は、2003年に韓国の「ダンキンドーナツ」のCMに出演したこと。韓国では大変有名なCMシリーズで、その前任を務めていたのは、言わずと知れた有名俳優、イ・ビョンホンさんでした。
12. 音楽も国境を越える
TWICEなどをスターダムに導いたことで知られる音楽プロデューサーのパク・ジニョンさん（JYP）。実は桑田佳祐さんから音楽面での強いインスピレーションを受けています。まだ子供だった時、 桑田佳祐さんが率いるKUWATABANDの曲を聴き、アジア人でもブラックミュージックが出来るのだと感銘を受け、日本の音楽に傾倒し始めたんだとか。当時の韓国は、まだ日本のものが禁止されていましたが、闇市で日本の音楽を手に入れ勉強し、現在のK-popの頂点と言えるような場所に立っているのです。日本の音楽業界での成功は、長年見続けた夢だったのでしょう。
13. 韓国映画の勃興
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞を獲得したことは記憶に新しいですが、韓国映画と言えば2000年代に突入してから急激にレベルが高まったことで有名です。その理由のひとつに、「チケット税」が挙げられます。つまり、映画の入場料の数％を徴収してそれを映画支援の資金に充てていくという方法。こうしてきちんと映画業界内でお金が回るシステムにすることで、韓国国内の映画が守られているのです。
ちなみに「パラサイト 半地下の家族」は日本における韓国映画興行収入歴代1位となりました。それまでずっと王座にい続けたのは、韓流ブームを生み出した2004年の「私の頭の中の消しゴム」。主演のソン・イェジンさんは、約15年の時を経て、現在「愛の不時着」でふたたび大ブレイクしているのですから驚きです。
いかがでしたか？政治的には何かとギクシャクしがちな日本と韓国ですが、文化的な類似点は非常に多く、また様々な方面でお互いに影響を与え合っていることが見て取れます。こちらの記事では、韓国でフリーハグをしてみた日本の青年のことを紹介していますので、ぜひお読みください。
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