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生理用品が人目に触れるのは悪いこと?ある看護師のエピソードから議論が広がる
人類の半数が定期的に経験するものってなんでしょう?
答えは「月経/生理」です。生理は多くの女性にとっては月に1回必ず起こる自然な身体機能。そして、タンポンやナプキン、月経カップ、そして最近では経血吸収型の下着など生理用品は女性にとってはなくてはならない生活必需品です。
これまで長い間、生理の話題はタブーとされてきました。コンビニなどで生理用品を買うと、黒いビニール袋や紙袋に隠すように入れられることはその象徴。でも生理について語ることや生理用品が人目に触れることは悪いことなのでしょうか?
このテーマに関連して、ある看護師の女性がインターネットプラットフォームRedditで自身の体験を共有しました。ご紹介しましょう。
Dieser Tampon ist doppelt so groß als meine herkömmlichen 😱 pic.twitter.com/R8CF85CZQ0
— Swenja 😷☕ (@Fmerob) May 5, 2021
「私は一分一秒を争うような医療現場で働いています。看護師は男女ともに同じロッカールームを使っています。私は勤務中はロッカーに鍵をかけず、すぐに取り出せるようにタンポンの箱を入れています。女性の同僚には、急にタンポンが必要になったら、勝手に箱から持っていっても構わないと言っています。
Metal short 9 door locker
Good for school + working place
Vent holes + punched name holder + cam locking
Master key available
Custom color combination pic.twitter.com/EreGzAIjtX— Bright Office Furniture (@BrightOfficeFu1) May 4, 2021
「先日、上司に呼び出されました。私が扉を開けた時にタンポンの箱が見えるのが『気持ちが悪い』と同僚の男性から苦情があったそうです。上司(男性)は、男性の中には『こういうこと』に敏感な人もいるから、目に触れないように配慮してお菓子の箱などに隠してみたらどうかと言います。そこで、『お菓子の箱に入れたとしても、中から食べ物ではなくタンポンを取り出しているのを見るなら同じではないですか?』と私。上司は気を悪くしたようで、『とにかく別の箱に入れておくように』と言って去りました。
my college has a free pad and tampon box and that makes me 🙂 pic.twitter.com/TtVaBedm0M
— ellie (@needyphil) February 25, 2020
「そこで私はタンポンの箱にカバーをつけました。血まみれのバスタブの写真、そして『母なる大地の血まみれ成分たっぷりバー:ベトベトの栄養たっぷり成分入り!』のキャプション付きで。
数日後、文句を言った同僚が私のロッカーを開けているのを見ました(こっそりと)。私のお手製の箱を見て怒り狂っていました。上司からは箱のカバーは『笑えない』から取り下げるようにとのお叱りメールが届きました。
「私は人事担当者にメールで、そのメールのコピーと、起こったことの要約、ロッカー、箱、カバーの写真を送りました。そして、もしその男性同僚がそんなに気分を害するならば、私のロッカーが直接目に入らない場所に移動してほしいと提案しました。人事担当の女性は大笑いして、私は”上司の指示に従った”のだから何の問題もないと保証してくれました」
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この後、職場では多くの同僚(男女ともに)が彼女を応援してくれたそうです。ネット上でもこのエピソードにたくさんのコメントが寄せられ、男女ともに生理のことに向き合うことがハッピーな生活につながるという意見やエピソードが多く寄せられました。
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女性にとって生理は生活から切り離せないもの。オープンに話し、ポジティブに考えた方がずっと快適に暮らせるようになるのです。生理用品だって他の生活用品のようにオープンに扱えたほうが楽に決まっています。男性にとってもパートナーや家族の重大な問題の理解を深めることは良い関係構築につながる大切なことです。
生理については、男女ともに価値観をアップデートするときがきているのではないでしょうか。
プレビュー画像: ©Twitter/Swenja
