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小さなビーバーの赤ちゃんを保護した女性。抱いてみた瞬間、彼女の手に衝撃が走った。

アメリカ・ケンタッキー州の人口1.4万人の小さな町、マウント・ワシントン。この町の動物愛護施設「セカンドチャンス野生保護センター」の施設長を務めるブリジットは、ちょっと変わった生き物と暮らしています。こちらのビーバー、JB(ジャスティン・ビーバー)です。



JBは2017年の夏にわずか生後8週間で育児放棄されていたところを発見され、センターへと連れて来られました。それからというものJBはブリジットの家に暮らしていますが、ブリジットはそれまでビーバーを飼った経験がなかったため、はじめは右も左も分からず毎日が驚きの連続だったとか。

そんなブリジットがJBと暮らしていて特に驚いたのが、JBを両手で抱きかかえた時でした。JBの体毛があまりにフワフワで、まるで羽毛布団のようなその柔らかさにビックリしたのだそう。ビーバーの茶色の長い毛は水を弾くために油分で覆われているそうですが、ちょっと触ってみたくなりますね。

ブリジットの愛情をたっぷり受けてすくすく成長しているJBですが、ブリジットが少しでも目を離すと、家中の色々なものを盗もうとするんだそう。大きなドアマットから古い靴までその種類は多種多様です。JBは盗んだもので何を作っているのかというと…。

そう、ダムを作ろうとしていたです。ビーバーは流水の音を聞くと本能的にダムを作る習性があり、JBも例外ではありませんでした。ビーバーが自然に与える影響は、私たち人間が考えるよりも遥かに大きく、川の流れを変えて枯れた土地に緑を蘇らせる力や下流区域の洪水被害がビーバーのダムによって最小限に抑えられた例もあるそうです。

だからブリジットはJBが盗みを働いても、ちっとも怒りません。JBはダム作りのほかにも、フリースの毛布が大好きで、これを齧らないとなかなか寝付けないとか。好物はサツマイモで、両手を使って器用にポリポリサツマイモをかじる姿はとってもキュート。

そんなJBですが、ブリジットはJBが自然に帰る日は近いことを理解していると言います。自然界でも元気で暮らせるよう、JBは毎日お風呂場で泳ぐ練習に励んでいるそうです。

いつか野生に帰ったら立派なダムを作れるといいですね。元気でね、JB!