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ロックスターの新たなミッションとは?ボン・ジョヴィがレストラン3号店オープン

ボン・ジョヴィといえば、80年代から活躍するアメリカを代表するロックバンド。『It’s My Life』や『Livin’ On a Prayer』など数々のヒット曲を世に送り出した世界的なロックバンドです。そのボン・ジョヴィのボーカルでありリーダーが今年58歳を迎えるジョン・ボン・ジョヴィです。

​ロックスターとしての地位を不動のものとした彼は、2006年に新たなミッションとして、「ジョン・ボン・ジョヴィ(JBJ)・ソウル・ファンデーション」を​妻のドロシアとともに設立しました。ホームページに掲げられているように、この組織は「貧困、飢餓、ホームレスの悪循環を断ち切る」ことを目的としており、ホームレスや貧困層への支援活動を行なっています。​2020年1月からは、ボン・ジョヴィ夫妻の故郷であるアメリカのニュージャージー州に「JBJソウルキッチン」という名前でレストラン3店舗をオープンしました。最も新しい​3号店はラトガーズ大学のニューアークキャンパス内にあります。

Eröffnung Soul Kitchen in Newark

​CNNのインタビューで、ドロセアはソウルキッチンの使命と、彼らがソウルキッチンを立ち上げた動機についてこう語っています。「空腹や飢餓はみなさんが想像しているようなものではありません。空腹に耐えているのは、みなさんの通う教会にいる人達、みなさんの子どもと一緒に学校に行く子どもたちなのです。私たちがレストランを開いたことが地域の多くの人々の目を開かせることになったと思います」そう、このプロジェクトで、2人が目指すのは人々に気づいてもらうことなのです。​多くの人にとって、ホームレスは社会的タブーであり、話題にすらされないことが問題だとドロセアは指摘します。そして、人々がホームレスや貧困層に偏見や差別的感情を持っていることが問題をさらに難しくしていると考えているのです。

Zahl was du kannst

​そんな想いから、JBJ ソウル・ファウンデーションは、栄養価が高く、温かい、食べ応えのある食事をコミュニティのすべての人に提供するスペース「ソウルキッチン」を作りました。​このレストランではどんな人でも歓迎されます。​メニューに価格はなく、食事をする人は、自分が払える金額を支払うか、全く払えない場合は、レストランの仕事を(可能な日に)手伝うことを選べます。​店の従業員のほとんどはボランティアで働いており、食材はほとんど寄付されています。​ボン・ジョヴィ夫妻も時間があるときには店を訪れ、店を手伝っています。ジョン・ボン・ジョヴィ自身が厨房に立ち、料理や皿洗いをすることもあるといいます。

One of the richest stars in the world working along side his employees to help out amid the COVID-19 ladies and gentlemen Jon Bon Jovi! from r/nextfuckinglevel

ラトガーズ大学にある3店舗目のソウルキッチンは、食費がなく、お腹を空かせている学生を助けたいという二人の思いから生まれました。​しかし、二人はそこで終わるつもりはなく、必要な限りソウルキッチンをオープンし続けるつもりだと語ります。

 
 
 
 
 
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ジョン・​ボン・ジョヴィは、慈善活動とステージで歌うことについてこう語っています。​「この活動は、歌を歌ったり、曲を書いたりすることとは、まったく違うので比べることはできません。でも、充足感があるところは同じです。夜、長い時間ここでボランティアで働き、ここを離れる時に、出会った人々のことを考えると、同じように良い気分になるんです」と彼は笑います。​「気分を良くするには良いことをすればいいんです。​あなたらしい良い行いをしましょう!」

「気分を良くするには良いことをすればいい」…軽やかにすごいことをやってのけるジョン・ボン・ジョヴィ、かっこいいですね。私たちはロックスターでも、億万長者でもありませんが、彼の言うように、できることから行動を起こしていくことが、連鎖を起こし、世界をよくしていくのではないでしょうか。

プレビュー画像: ©Reddit/nexfuckinglevel