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【親だと信じていた人は実は…】3歳で誘拐された女性が実の両親と再会する

「お前は橋の下で拾われたんだよ」なんてフレーズ、聞いたことありませんか?昭和のしつけあるあるネタともされるこのお決まりの言い回し、言う側にとっては血の繋がった家族だからこそ言えるジョークのつもりかもしれませんが、言われる子供にとってはトラウマにもなりかねないキツイ言葉です。

幼少の頃から他の家族と暮らしているかのような違和感を抱いてきた「Jolie Blonde」( Twitter ユーザー名)にとってこのセリフは決して軽く流せるものではないでしょう。「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、彼女がTwitterに投稿した実話はにわかには信じがたいものでした。

以下、Jolie Blondeが投稿した彼女の数奇な物語を紹介します。
 

「母とはそりが合わず、子供の頃からよく衝突した。6歳の頃、我慢できなくなって母親に怒鳴った『私たち本当に親子なの?全然似てないじゃないの!私の本当のお父さんとお母さんと暮らしたい、犬がいてボートがある私の本当の家で暮らしたいの! 』と。なぜか私が主張する”本当の家”は立派な豪邸だった。

すると母は私を甘ったれの駄々っ子呼ばわりし、『じゃあ、あなたの本当のお父さんとお母さんはどこにいるっていうの?戻りたければ彼らのところに戻りなさいよ。勝手な想像ばかりして!』と叱りつけるのだった。

私が友人に愛犬とボートの話をすると、『この子は嘘をついてるのよ、犬もボートも家にはないでしょ』とバツが悪そうに訂正したものだった。

大学生のときアルバイトで不動産リスト作成の仕事をしていた。ある日、車で売却予定の家を巡っていると、長年私の心の中にあった家にそっくりそのままの家を見つけた。夢を見ているのかと思うほど、何から何まで細部のパーツまでも、幼少の頃から思い描いていた私の”本当の家”そのものだった。

緊張で気分が悪くなりながら、私はその家のドアを、何を言うべきかすら分からないまま軽くノックした。すると上品な服装の夫人が出てきて…私を見るなり、私の名前を叫んだ。

彼女は私を居間に招き入れ、ソファに座らせるとアルバムを持ってきた。私の家族と白い小さな愛犬、そしてボートのある幸せな暮らしを写した数々の写真…どれも全て私が3歳で誘拐される前のものだ。

夢じゃなかった。私のたくましい想像力が作り上げた妄想じゃなかった。私は嘘つきではなかったんだ。

 

奇妙に感じるかもしれないけれど、それでも私は血の繋がりのない母を憎むことはできなかった。これまでの育ての母の言動や私のこれまでの人生の違和感に対して、ようやく謎が解けた。決して正しいことではない、あってはならないことだけれど…やっと全てのことが辻褄が合った。バラバラのパズルが一致して一枚の絵が現れたような気分だった。

自分が何者なのか、私の人生においてこれ以上にないほど、はっきりと確信することができた。私は妄想に囚われたわけでも嘘つきでもなかった。作り話をでっち上げる恩知らずな、不満だらけで我儘な、嫌な子でも泥棒でもなかった。ただ、自分の家に帰りたがっている小さな子供だったんだ。

ようやく心から二つの家族を愛することができた。愛が運命に勝ったのだ」

なんという人生!事実だとすれば映画以上に波乱万丈な展開です。3歳で誘拐されるという運命に翻弄されながらも、最後には事実と向き合い、自分を誘拐した育ての親を許した彼女。人生の不可思議と家族の愛情について考えさせられるエピソードです。

プレビュー画像: ©Twitter/Jolie Blonde