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子供がぐっすり眠っているとばかり思っていた母。起こそうとして子供に触れた瞬間、恐ろしいことに気づいた。

日常生活に潜む数々の危険に対して全く気付かずにやり過ごしてしまうことは多々あります。しかし、きっと精神衛生上はその方が良いのかもしれません。特に、子供に危害が及びうるあらゆる事故などに対して過剰に心配しすぎてしまう傾向の強い父母にとっては尚更、肩の力を抜いてどっしり構えた方が良いのかもしれません。しかし、今回ジェニファー・アブマが遭遇した出来事は、一見安全な行動が結果として危機的な状況を招くことになった彼女にとっては予測不可能の事態でした。

当初、娘のお昼寝に関しては何の懸念材料もありませんでした。娘の寝室がどれほど高温であったのか、実際に室内へ娘を起こしに行くまでジェニファーは見当もつきませんでした。真っ赤な顔で発熱し、大量に発汗して横たわる娘の姿にジェニファーは震え上がりました。

娘を起こすまでに20分もかかりました。「これまで想像した中でも最も恐ろしい瞬間でした」ジェニファーは当時を振り返ります。

ただちに救急車を呼び、駆けつけた救急隊員によってアナスタシアの血糖値が正常値に比べ大幅に低下していることが判明しました。屋内にいたにもかかわらず、熱中症を引き起こしていたのです。ただちに医療処置を受けたアナスタシアは間も無く無事に回復することができました。

危機的状況を脱し一安心したジェニファーはソーシャルメディアチャンネルに今回の一件を投稿し、暑い室内で過ごす際の危険性について注意を喚起しました。熱中症が起こるのは外出先の屋外だけとは限りません。直接日差しを浴びていなくても、閉め切った車内やアナスタシアのケースのように熱気のこもった暑い室内でも容易に起こります。小さな子供や高齢者は特に注意が必要です。室内の気温が上がり過ぎないよう、エアコンで温度調節や風通しを良くするなど、常に目を配ることが大切です。また、十分な水分補給も忘れてはいけません。

近年、熱中症予防へ対する意識が高まっていますが、室内での熱中症発症の危険性に関しては屋外や車内での危機意識に比べると周知が遅れており、知らず知らずのうちに自宅で熱中症を発症しているケースが後を絶ちません。

また日本に比べ、夏は比較的涼しく過ごしやすいと言われる欧米地域ではあまり熱中症の危険性は知られていません。しかし、過去稀に見る熱波が押し寄せ、猛暑に見舞われた年には熱中症による死者が続出しています。ジェニファーの忠告が人々に届き、熱中症予防意識の高まりに繋がりますように。