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日本に来たイスラム教徒は石焼き芋の移動販売に驚きを隠せないと言う その理由を聞いた時思わず食べていた焼き芋が手から滑り落ちた

最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔は季節がくるとよく見かけていた石焼き芋の移動販売。さつまいもの季節の秋頃から冬にかけ、じっくりと焼かれたホクホクの焼き芋は、心も体も温めてくれる存在です。


心をほっこりさせてくれるおもしろ動画集はこちらからお楽しみいただけます。(記事の続きはスクロールしてご覧ください)

 


今でも、ふと「いーしやーきいもー、焼き芋ー♪」と言う独特のリズムの音楽を耳にするとなんだか懐かしい気分になりますよね。

でも、この石焼き芋の移動販売の音楽を耳にして、懐かしさを覚えると言う人が日本人以外にもいたのです。

「イスラム教徒の人が日本に留学に来て最初、夕方の石焼き芋をお祈りの歌だと思って敬虔な気持ちで聴いてた」

なんと、初めて日本に来たイスラム圏の人々は、「いーしやーきいもー」のリズムに、日課のお祈りの歌を思い出し、懐かしく神聖な気持ちになるのだそう。中には、日本でもイスラム教のお祈りがされている!?なんて勘違いをしたという人も。

日本に来たイスラム圏の人々を驚かせる石焼き芋のリズムですが、これはイスラム教の一日5回の礼拝(サラート)を知らせる集合の呼びかけである「アザーン」と言うものに似ているのだそう。(以下より、アザーンのリズムを聞くことができます)

また、イスラム圏の人だけでなく日本人の中にも現地を訪問した際にそのリズムを耳にして同様に感じていた人もいるようです。

さらには、日本音響研究所所長で、声紋鑑定・音響分析の専門家である鈴木創@日本音響研究さん(@suzuki_onkyo)が、それを証明するかのように双方の音源の波形、周波数を比較。双方が似ていることが明らかになりました。

Twitter@suzuki_onkyo

Twitter@suzuki_onkyo

メロディだけでなく、こぶしの利かせ方まで類似しているとのこと。さらに鈴木さんは、「広い範囲へッセージを届ける」という石焼き芋とお祈りの知らせに共通する目的によって、双方が類似する結果になったという興味深い点も考察されています。

ちなみに、この石焼き芋のリズムですが、日本に留学にきたばかりの台湾人留学生にとっても念仏のように聞こえたそうです。日本語か理解できるようになった今となっては、それが石焼き芋だったとわかり、想像と現実のギャップにショックを受けたそうです。

言葉も文化も違うのに、不思議な共通点を持つ日本の石焼き芋とイスラム圏のアザーン。イスラム圏の方が敬虔な気持ちで石焼き芋の音楽に耳を傾けている姿を想像すると、ちょっとほっこりします。異文化への興味や理解は、こんな日常の何気ない瞬間から生まれるのかもしれませんね。

プレビュー画像:©︎Twitter/peaceandhiLight