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「どうしてお迎えに来ないの?」引き渡し当日 蝶ネクタイをつけて新しい飼い主を待っていた子犬 しかし…

施設に保護されて新たな飼い主に引き取られる日を待つ保護動物たち。どんなに施設が快適で職員やボランティアスタッフが献身的に世話をしてくれたとしても、やはりそこは保護動物たちにとって一時的な「仮の住まい」。家族の一員として愛情を注いでくれる飼い主のいる温かな家庭の「終の住処」とは別物です。だからこそ、引き取り希望者が施設を訪れると、多くの動物たちは懸命にアピールするそうです。

コロンビアの首都ボゴタの保護施設で暮らすヴィンセントも、引き取り先が決まった幸運な保護犬の1匹でした。

しかし…新生活に向けて希望に満ちた旅立ちの日となるはずの受け渡し当日、待っていたのは新たな飼い主の温かなハグではなく、ほろ苦い失望でした。

2020年9月9日、同保護施設はFacebookページでヴィンセントの体験した出来事について投稿しました。

「今日、新しい飼い主に引き取られる予定だったヴィンセントはお洒落してワクワクしながら、迎える来ることのない飼い主を待っていました。飼い主となる予定の男性からはWhatsApp(海外版LINE)でキャンセルのメッセージが入っただけでした。そのため、ヴィンセントは今も新たな飼い主を募集中です」

「保護動物を新たな飼い主に引き渡すまで、私たちが慎重なプロセスを重ねるのはこうした背景があるのです。私たちが保護している動物たちの生涯を安心して任せることができる飼い主に託すため、ほんの些細な疑問や不安も見逃すわけにはいかないからです。

動物を引き取ることを希望すること、それはその動物の生涯を責任を持ってしっかり面倒を見る覚悟を持つ、ということです。動物は物ではありません。ただ単に犬が欲しいからというだけで、気軽に引き取って返品するなんてことはあってはなりません」

Facebookの投稿は多くの反響を呼び、ヴィンセントの引き取り希望者が殺到しました。そのおかげでヴィンセントはすぐに良い飼い主に巡り合うことができたようです。

「ヴィンセントの今回の出来事に同情してくださった方々、また彼の飼い主となることを希望してくださった多くの方々に心から感謝します。ここまで大きな反響があるとは、想像していませんでした。幸いにも、ヴィンセントは素晴らしい家族に出会うことができましたことをここにご報告します」と同施設Facebookで発表しています。

新しい家族に迎えられたヴィンセントの動画はこちらからご覧いただけます(スペイン語音声のみ):

引き取られて間もないヴィンセントですが、早くも新しい生活を満喫しているようです。多くの問合せに対し、施設は新生活開始から1週間半後のヴィンセントの写真を公開しています。幸せそうな穏やかな表情ですね。

「新しい家庭に引き取られたヴィンセントについて多くのお問い合わせがあったので、現在の彼の様子をご報告します。新しい家族に愛され、とても幸せに暮らしています」と同施設フェイスブック。

 
 
 
 
 
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一度は引き取るはずの飼い主に一方的にキャンセルされてしまったヴィンセントですが、無責任な飼い主に引き取られるよりもより良い飼い主に巡り合うことができたようです。この先もヴィンセントが末永く幸せに暮らすことができますように!

保護犬にまつわるエピソードはこちらからもご覧いただけます ↓

プレビュー画像: © Facebook/FundaciónRescátame

「どうしてお迎えに来ないの?」引き渡し当日 蝶ネクタイをつけて新しい飼い主を待っていた子犬 しかし…