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ジーンとくる話

生後9日目にして母を失った子馬…しかし孤児になった子馬に予想外の養父が現れる

動物の間にはときに種族を超えた強い絆が芽生えることがあるようです。2019年3月、米国アラバマ州ファイエット郡で馬牧場 S & K Quarter Horsesを営むカーラ・スィンドルは種族を超えた「家族」の誕生を目の当たりにしました。


心揺さぶる感動の瞬間を捉えた動画はこちらからどうぞ!(記事の続きはスクロールしてご覧ください)

 


2019年3月8日、牧場で新たな命が生まれました。母馬サンディは22歳と馬にしては高齢出産ながらも母子ともに健康状態も良好、可愛い子馬の誕生に牧場は明るい雰囲気に包まれました。

【新しい命の誕生、しかし…】

しかし、タイと名付けられた子馬誕生から7日目、サンディに異変が現れます。大量の汗をかき、普段とは明らかに様子が異なるサンディ。そして2日後、容体は急速に悪化。

「手の施しようがない状態でした。もはや母馬の死が時間の問題なのは目に見えて明らかでした」とカーラは当時を振り返り語っています。

サンディの命が燃え尽きようとしていた最後の夜、サンディを看病する傍でカーラは意外な光景を目にします。

【早すぎる母との別れ、しかしそのとき…】

元保護犬の愛犬ジップが突然、横たわる子馬のそばに歩み寄るとクンクンとすすり泣くように鳴いたかと思うと、そっとそばに寄り添ったのです。

「胸を打つ光景に、思わず泣けてきました」とカーラ。

「これまで他の馬や子馬にはこれといって興味を示したことのないジップが、子馬を舐め添い寝し、世話をするような素振りを見せたのです。きっと子馬に『君は孤独じゃないよ』と伝えようとしていたのでしょう」

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【孤児になった子馬の親代わりとなったのは…】

生後わずか9日目にして母馬を失い、孤児となった子馬タイ。幼い子馬の授乳はミルクで代用できるものの、最も母性を必要としている時期に母馬を失った子馬の心のケアなど大きな課題が待ち構えていました。

しかし子馬は決して孤独ではありませんでした。子馬のそばにはいつもジップの姿があったからです。日中はもちろん、眠る時もいつも一緒、まるで実の親のように甲斐甲斐しく面倒を見るジップのおかげで、子馬は孤独に苛まれることなく、スクスクと成長することができました。

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「きっとジップは母馬が亡くなったあの晩、ずっと子馬に寄り添いながら親代わりになる決心をしたのでしょうね」とカーラ。

ジップと一緒にお昼寝をする子馬の動画 ↓

大きくなってもお父さんの隣で安心した寝顔で眠る姿が微笑ましいですね。

生後間もなくして孤児になった子馬を我が子のように面倒をみたジップ。たっぷりの愛情を受け、伸び伸びと元気に成長する様子が画像から伺えます。

ジップと子馬の心温まるエピソードはこちらの動画からも視聴できます(英語音声のみ):

 
種族を超えた動物たちの絆の物語。孤児となった子馬の親代わりとなったジップの愛情の深さが胸を打ちます。打算のない無条件の愛とは何か、動物に教えられるエピソードですね。
 
プレビュー画像: ©️youtube.com/Zoo Land