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ジーンとくる話

【予想外の悲劇】愛犬の命を奪ったもの それは安価な犬のおもちゃだった

ペットとの別れはいつか必ず訪れるもの。でも、その時がくるまでは、健康に天寿を全うして、幸せに暮らしてほしいと飼い主なら誰もが願っているでしょう。

ところが少しの不運と不注意で、この願いが完全に打ち砕かれてしまうことがあります。インドリア・タックラーはFacebookに愛犬サムが突然亡くなった悲しみを綴っています。サムの命を奪ったのは小さな犬用おもちゃでした。

「犬の飼い主の皆さん、ロープのおもちゃに気をつけて!

すべての犬の飼い主の皆さんへ。私は愛犬サムのためにロープボールを買いました。犬が噛んでも壊れないくらい頑丈そうに見えたから。でも、気づいたときは後の祭り。1日ももたずに、サムが破壊していました。残ったのは少しの残骸だけ。私は残骸を片付けながら、サムが飲み込んでいないことを願いました。

でも願いもむなしく、サムはロープボールを飲み込んでいました。そしてボールはお腹の中でほどけてサムの腸にひっかかっていたのです。

獣医に腸を切断するしかないと言われました。手術では、サムの腸に引っかかった約1メートルのロープを取り除き、腸を36cmも切り取ることになりました。手術は終わりましたがロープによる腸の損傷はひどく、2日後にサムはこの世を去りました。手術後、すぐに敗血症と胃内出血が起きていたのです。

詳細:

こうしたおもちゃは大手ペット用品チェーン奈良どこでも手に入ります。たった一日で壊れてしまうほどで、耐久性はありません。

サムがボールを飲み込んだ後は、嘔吐と下痢を繰り返し、水をガブガブと飲み食欲不振になりました。こうした症状は、胃の問題、寄生虫感染などと混同されることがあります。レントゲンでも飲み込んだロープボールを見つけにくい場合があります。

手術して取り除くしかありません。うちの犬は1歳2カ月でしたが、どんな犬にも起こりうる悲劇です。

ロープボールは、ボールがほどけると長いロープになり腸で引っかかるので重症化しやすく危険です。

長いロープは腸を縛り、内臓に損傷を与えます。『ロープは犬が飲み込むことができる最も危険なおもちゃだ』と警告している獣医もいるほど。ロープボールの危険性がもっと認知されるべきです。サムの死は避けることができたのですから。

できるだけ多くの人にサムの死を知ってもらうことで、少しでも多くの犬の命が救われることを願っています」

犬は家族の一員です。サムと同じ悲しい運命をたどる犬が増える前に、安全性が保証されたおもちゃのみが販売されるようになることを願います。

プレビュー画像:©︎Facebook/Candy Williams