【4キロの毛皮!】重たい「毛の鎧」に閉じ込められていた飼育放棄犬がようやく自由に!

ペットが健康で幸せな生活を送ることができるかどうかは飼い主次第。ペットを飼うということは、その一生を責任をもって世話し愛情を注ぐ、ということを意味します。 しかし、ときには飼い主の健康状態の悪化や死去により、飼育環境が著しく悪化してしまうケースもあります。

飼い主の女性が亡くなった後、たった1匹で「エリー・メイ」は主のいない家に取り残されました。亡くなった女性が犬を飼っていたことを知る者はおらず、自宅に清掃が入るまでの期間、誰一人としてエリーの存在に気づく人はいませんでした。

清掃作業員に発見されたエリーはただちに地元の動物愛護団体に保護されました。

「こちらが保護当時のエリーの様子です。歩くことができず、大きな袋に入れられてここに運び込まれて来ました。動くことすらままならない状態でした。これまでに見たこともないほど、フェルト状に圧縮された被毛がマットのように分厚く蓄積されていました。総重量数キロにも及ぶ、重たく汚れた毛皮の塊に覆われた状態だったのです」と愛護団体職員はTwitterで当時の様子を語っています。

エリーの健康状態を調べるためにも、早急に分厚い被毛を除去する処置が必要でした。しかし大量の被毛を安全に除去するためには麻酔薬の投与が必要であり、エリーの体重を把握する必要がありました。

分厚い被毛に遮られ、エリーの本当の体格を見極めることは難しく、実際の体重に適性な分量を超える麻酔薬を投与してしまうリスクがありましたが、他に選択肢はありませんでした。獣医は推定量の麻酔薬を投与。除去手術が始まりました。

「細心の注意を払って少しずつ被毛を除去していきました。巨大な毛皮の塊の中がどのような状態なのか、全く未知数でした。石や糞の塊が織り込まれるように圧縮された毛皮の下には、7センチもの長い爪が隠れていました」

「以前、同様のケースで被毛が片脚を圧迫し血行が滞った結果切断を余儀なくされたケースがあったため、もしかしたらエリーの脚を切断することになるかもしれないという恐怖が脳裏をかすめました」

「エリーを『重い毛皮の鎧』から解き放とうと格闘すること数時間、エリーのピンク色の脚を見た瞬間、私たちは安堵しました。それは血流が十分に行き渡っているということを意味していたからです」と愛護団体職員は当時を振り返り語ります。

5時間にも及ぶ除去手術を終え、エリーはついに重たい毛皮から解放されました。除去した毛皮の重量、約4キロ。まるで別の犬ように生まれ変わり、再び歩くことができるようになりました。とはいえ、毛皮によって随分と長い間歩くことができなかったせいか、最初のうちはかなりおぼつかない足取りだったそうです。

幸いにも健康状態に問題はなく、施設で毛が生えそろうのを待ちながら里親を探すことになりました。

除去手術から2週間が経過。そこには見違えるように回復したエリーの姿がありました。

「体毛も順調に生えそろってきました。体力も回復し、元気いっぱいに施設内を散策しては、職員たちにフレンドリーに挨拶して回っています」

実際のところ、エリーがどのくらいの期間毛皮の塊に覆われていたのかは不明です。おそらく、亡き飼い主の生前から健康状態の悪化のため適切な飼育環境に置かれてはいなかったのでしょう。

幸いにも保護され、再び伸び伸びとした軽やかな体に戻ることができました。重たい毛皮に耐え、孤独な時間を過ごしてきたエリー。たっぷりの愛情を注いでくれる新しい飼い主に早く出会えるといいですね。

 

プレビュー画像: © Facebook/Nebraska Humane Society © Facebook/Nebraska Humane Society

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